Quantcast
Channel: 美容外科開業医の独り言
Viewing all articles
Browse latest Browse all 654

第57回日本形成外科学会に参加して

$
0
0

先週の水曜から金曜日は、長崎にて第57回日本形成外科学会総会・学術集会が開催されました。
私も講演、発表があったので、まるまる3日間参加してきました。受診を希望される患者様には大変ご迷惑をおかけしました。
学会場

こういった学会には常に参加し、自分自身の知識を増やしていかなければいけません。また自身が得た経験・知識・アイデアも会員に還元し、業界全体が発展していく一助となるよう、毎年演題発表をしています。

私自身は形成外科の専門医です。つまりこの学会が自らが所属する組織の中で最大規模の会なのです。学会発表にもちょっと力が入ります。

日本形成外科学会は基本診療科(内科や外科、、耳鼻科、眼科など)と言われる18の科の中の一つであり、2017年以降は、この18の領域どこかに属した上で、その上の組織となるsubspeciality(通常、その医師の専門とする領域)の科に属して診療をすることとなりました。subspecialityは、私にとっては日本美容外科学会JSAPSです。特に美容外科学会は二つの同名の学会(英語名:JSAPSとJSAS)があるなど複雑な背景がありましたが、オフィシャルに日本美容外科学会JSAPSが形成外科学会組織へ組み込まれたことによって、美容外科医として専門性を謳えるのは形成外科学会所属の医師のみとなってしまいます。
そのためか、今回は美容外科医のうち、JSAPSに属さないドクターも多数参加し、それに伴い様々な学会外の親睦イベントもあり、美容外科医が形成外科学会のもと、まとまっていくようなそんな印象を受けました。
大学組織に属さない我々開業医は、実際には所属組織を超えて広くつながっていますが、学会という組織別になると、また異なる面もあります。現実に数年後にやってくる国が中心となった専門医制度改革は、美容外科のことを考えて計画されているのではなく、国民の健康のために専門医を主として診療をしていくんだという方針であり、形成外科医も単にその中の専門医の一つで、これを取得しないと美容外科医として認められないという流れが必然的にできあがっただけです。そのもとで、形成外科学会がどれだけの役割を果たしてくれるのか、我が国の美容外科業界を崩壊させないために、我々開業医の集団に何ができるのか、考えなければいけません。

さて、そんな堅い話はさておき、その美容外科・美容皮膚科の開業医のための親睦会が学会期間中に開催されました。学会参加をした中堅・若手開業医の殆どが出席したかもしれません。

開業医2

開業医

普段はなかなか話せない裏話や、様々なことを語り合い、楽しい夜でした。

あっという間に文字数が大量となってしまいました。学会の詳細は次回に。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 654

Trending Articles