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Channel: 美容外科開業医の独り言
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韓国での新しいシワ用治療機器開発

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先週末もお仕事。1泊2日の韓国弾丸出張でした。
行きの飛行機は機材の関係で国内線仕様。。。。
狭い座席とテレビモニター無し。機内食もなくなり、お弁当配布。幸先の悪いスタートでしたが、そのぶん韓国内では充実した仕事内容だったので良しとしましょう。

さて、今回は韓国内でKFDA(韓国の厚労省医療機器認可)取得を目指しているシワ用医療レーザー機器の開発、そしてその理論的な裏付けと実際の使用についてミーティングでした。
機器本体をヨーロッパから輸入し、日本で開発した特殊な部品を取り付けてワールドワイドに展開していこうという目論みで、その最終チェックと実際の使用法についてのレクチャーをしてきました。
基本的に、製造メーカーの技術系社員に対する指導と、様々なセッティングの打ち合わせでした。
どこまで上手くいくかは分かりませんが、精力的に突き進む韓国系の企業ですから、きっと良い製品に仕上げてくれるだろうと期待しています。
機器
まだちょっと公開できない部分もあるので、この写真でお許し下さい。

機器の理論について、プレゼンしましたが、既存の機器にはない理論であり、海外の文献を探しても同類のものはなく、それゆえなぜそのようなことがメカニズム的に可能なのか、工学的な話で議論が白熱しました。非常に有意義な会議となりました。
打ち合わせ
その後は実際の使用法についてです。韓国内でテストをしても上手くいかなかったようで、出力などの設定を調整しながら、機器特性を探っていきました。
長時間の会議でヘロヘロになりましたが、私のつたない英語でも何とかこちらの考えも伝わり、今後は大きく展開していきそうです。

日本の部品メーカーと販社、現地の社長と集合写真。
集合写真
皆さん、お疲れ?です。
この後も現地の社員達と記念写真を沢山撮りました。私は現在、韓国の美容医療専門誌に日本の現況について1年間の連載をしています(もちろん韓国語は書けませんので、翻訳してもらってます)。そのため、韓国内で少し知名度も上がってきており、本にサインしたりと、なんだか不思議な気分でした。日本では専門誌に執筆してもそんなことにはなりません。こういうところも国民性の違いです。
D&PS

私自身のマニアックな性格上、こういった仕事は大好きです。機器の開発や様々な執筆活動・講演など、一般診療科の開業医ではなかなかできない仕事が、この美容医療の世界では実現可能です。

美容医療はワールドワイドに日々進歩していっています。ただ診療をしているだけではどうしても手に入る情報は限られてしまいます。
診療において常に新しいことを勉強し、場合によっては海外にも行って知識や技術を吸収してくるステップは重要ですし、最近は多くの美容医療に関わる医師がそのように努力しています。
そしてその上で、このような活動をもっと多くの日本人同業医師もしてほしいと思います。

日本の美容医療は世界的に見て保守的ではあっても、決して遅れているわけではありません。技術もアイデアも優れたものが沢山あります。ただ、国内で留まりがちな傾向にあるので、もっと情報を発信し、世界の美容医療が発展していくための、その小さな歯車の一つに、我々日本人医師もなっていけたらいいなと最近は考えています。


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