先週後半は少しだけクリニックを休診にして香港まで行ってきました。
IMCAS Asiaという、加齢した皮膚への美容治療に関するレクチャーを主としておこなう学会に参加するためです。
今まで2回ほどIMCASには参加していますが、講演するためだけだったので、今回初めてじっくりと聴講しました。
この学会のセミナー最大の売り、メインイベントは「解剖」&注入のライブです。衛星中継(フランス?)で献体された人体を解剖、別の中継(香港のクリニック)で「生きた」患者に実際ヒアルロン酸やボトックスを注入します。つまり施術手法を、実際の人体内の構造に照らし合わせるので、非常にわかりやすく面白いレクチャーです。大盛況でした。
解剖と注入部位・手技の相関は、ビジュアルに確認できることは滅多にありません。ここに注入したら血管があり危険とか、この筋肉の層の下に入れると効果が出やすいとか、実際の解剖を見て把握しつつ、実際の患者・症例に注入、その場でその理論が正しいかどうかを確認できます。
このような催しは類似したものは幾つかありますが、やはり対比で見ることは勉強になりました。
概ねヒアルロン酸やレディエッセなど注入系の講演はそのコンセプトなど日本と違い、もっと全体のボリュームを変化させて輪郭を若くするものが多かったです。当院でも最近ではその概念を用いて治療をしています。局所の注入はやや時代遅れであり(もちろん必要なときも多いですが)、いかに全体として若く見えるように治療をするかがポイントとなります。そのための注入ポイントは、医師毎、人種毎に異なりますので、その点は非常に勉強になりました。ただ、やや海外ドクターの注入手技は粗いかなという印象があります。その中では海外で一緒に講演したこともある知り合いのDr 台湾のPeter YC Huangの仕上がりは非常に綺麗であり、そのコンセプトを私も使ってみようかなと検討中です。特に糸とヒアルロン酸などの注入を同日に併用するコンセプトは私の考えと非常に近く、すぐにでも応用できるアイデアもありました。
その他諸々、今回得た知見を診療に活かしたいと思います。
今回は多数の日本人ドクターも参加しており、お昼や夜はみんなで楽しくわいわいと宴会をしながら日中は3日間お勉強でした。もちろん友人のアジア各国Dr.たちとも再会し、色々と情報交換をしました。
先月夏休みを取ったので、今月は週末を含めてしっかり仕事します。診療と学会活動、海外研修など。。。。
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香港での美容系学会IMCAS Asia参加
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