さて、前回に引き続き、美容外科学会のお話しです。
2日目は大忙し。シンポジウム講演です。
シンポジウムというのは学会で主役となるセッションです。数名の医師がテーマに沿った最新の知見を発表します。
今回は全部で11のシンポジウムが用意されていましたが、そのうちの3つに関わらせて頂きました。光栄なことです。
午前中は立て続けに2つ、シンポジウムで講演。
最初は注入剤レディエッセによる顔面の輪郭形成についてです。
レディエッセはカルシウムハイドロキシアパタイト製剤で、骨に近い成分で粘りけが強いことから、顔面の加齢による輪郭の変化、ボリュームの欠如に用いる事が多い製剤です。1年ほどでほぼ確実に吸収されてなくなるので、将来的な不安も少なく、非常に優れた製剤ですが、やや技術的に使いづらいことがあります。ボリューム変化の予測や構造的に注入するべき深さなどです。それらに少し絞って詳しくお話しをさせて頂きました。
次はQスイッチアレキサンドライトレーザーについて。この機器は非常にスタンダードなシミ、アザ取りレーザーで、私自身も15~16年ほど前から使用している馴染みの深い機器です。美容医療における使い方、つまり主としてシミ治療について利点などを含めて解説しました。
ちょっとこのあたりでバテ気味でしたが、午後はシンポジウム「水光治療」の座長を務めました。
水光治療、水光注射は今流行りの治療法で、非架橋という状態のヒアルロン酸と様々な薬剤を混合して機器によって痛み、ダウンタイム少なく注入する手技です。今回は演者それぞれの考える薬剤の選択に相違点があり、それぞれ素晴らしい結果を出していました。各薬剤についてもう少し突っ込んだ討論をしようと思ったのですが、時間が短く総論的なところで終わってしまいました。座長としての技量はまだまだ。。。。です。
感謝状を3つ、頂きました。
さて、また秋の講演・学会活動は続く。。。。
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第37回日本美容外科学会に参加〜その2〜
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