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Channel: 美容外科開業医の独り言
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美容医療機器とその普及、発展

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先週末はセミナー講演のため仙台へ出張でした。
今回はキャンデラ社(アメリカ本社はsyneron-candela社)のレーザーに関するセミナーで、東北大学皮膚科教授の相場節也先生が座長を務められ、私と東北大学皮膚科の菊地克子先生による講演。
菊地先生がまずレーザーの基礎といわゆるアザなど保険診療におけるレーザーの使い方について御講演をされました。その後で私が美容領域でレーザーがどのように用いられているのか、キャンデラ社の3種類の機器の効果について、シミ、シワやほくろ、ニキビ痕、傷跡など総合的にまとめてお話をしました。
今回講演した機器は、美容を始めようという医師から本格的に色々と取り組みたいと思っている医師まで、個々のニーズを満たすものです。その実際について、なかなかこれだけまとめて話せる機会はなかったため、自分としても非常に有意義でした。

最近、地方都市での講演が多くなっています。
地方都市はご高名な先生もいらっしゃる反面、レーザーのこと、美容のことなどの知識を持ち合わせていないドクターも多数いらっしゃいます。今回の講演でも、レーザーでここまでの治療が出来るとは知らなかった、勉強になったという嬉しい感想も頂きました。今年は地方都市での講演を多数依頼されていますので、その点東京など大都市での講演と違った内容に仕上げないといけないなと実感。多くのドクターに美容医療で今何ができるのかを知って頂き、それをもって美容医療の業界全体としての発展に少しでも貢献できれば良いなと思います。

美容医療というのは、最近まで医学書も殆どなく、また専門に携わる医師というのは、殆どが美容外科医でした。技術の発展や世間の認知、世界的趨勢に伴って、この10~15年ほどで急速に医師数は増えましたが、アジアの他の国から見ると専門の医師の比率は低いものです。韓国や台湾などでは数人に一人の医師は美容医療に関わるとも言われています。日本では皮膚科や形成外科医でさえも美容を一切しないという方も多数いらっしゃいますので、大きな違いです。
今後保険診療枠だけにとどまらず、より元気に、より価値ある生き方をするための医療が発展していきます。その中で美容医療の果たすべき役割もまた大きくなっていくような気がします。我々美容医療に携わる医師にできることは何か、そして業界としてどのような方向に進むべきなのか、ビジネスとしての美容に振り回されることなく、医療としての美容をしっかりと確立させなければいかない時期に来ていると思います。
さて私はその中でどれだけ貢献できるのか。。。。



ところで、仙台と言えば牛タン。今回は地元の人がお勧めしていた旨味太助に行きました。
美味しかったです(^^)/
タン


そして仙台の殿様と言えば伊達正宗。
正宗候


帰りは雪がちらつき、仙台に出張に来たんだなあと実感しました。良い出張でした。
仙台駅











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