先週後半は学会参加にて休診とさせて頂きました。
患者様にはご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。
本日から診療再開です。朝から晩までびっしり診療させて頂いております。
先週水曜から金曜まで、日本形成外科学会総会・学術集会が福岡で開催されました。
福岡大学形成外科大慈弥裕之先生が会長でした。
実はその数日前の日曜日、大慈弥先生からの御依頼で、ヒアルロン酸注入の指導を医局の先生方におこないました(日帰り出張!)ので、1週間で福岡2回目というハードスケジュールでした。
さて、学会では毎年恒例のようにセミナー講演。
初日のランチョンセミナーは座長のお仕事。ヒアルロン酸やレディエッセなどの注入剤による顔面輪郭形成について、いわきクリニックの岩城佳津美先生の御講演。その極意について綺麗にまとめて御発表されており、聴衆のドクターも大変参考になったのではないかと思います。岩城先生とは昔から仲良くさせて頂いており、気心も知れているので、安心して座長を務めさせて頂けました。
注入剤による輪郭形成は世界のトレンドです。
注入剤療法は、凹んでいる部分を膨らませる局所治療、パテのように溝を埋める治療から、ボリュームアップによる若返りへと変遷し、そして最近では加齢による骨格や脂肪、靱帯の変形を理解した上でリフトアップをさせる手法へとなってきました。その分深部への注入も多くなり、リスクも含めた医師の知識と技術が問われます。
日本ではまだまだ普及しておらず、大量注入ではリスが餌をほおばったような顔になりがちです。最新の研究データを入手し、場合によっては海外へも出張して情報を得て治療に生かすことが、今後ますます大事になってくるでしょう。
また、今回の学会、実は専門医認定機構の発足によって専門医資格更新のための講習会が多数あり、講習会に該当しない美容領域のセミナーは参加者が少ないのではと危惧していましたが、大盛況で満席でした。
講演後には聴きに来て下さったドクター、岩城先生ファンクラブのドクター達と写真撮影。
その後はイブニングセミナーで私の講演。
部分痩身、つまり「ぜい肉取り」の、冷却機器ゼルティック社のクルスカについて、結果を得るためのコツや臨床結果、そして次世代新型アプリケータ-などの情報も含めたお話をしました。こちらも立ち見が出るほどの盛況でした。
人の入りが多くはなかったセミナーもあったようなので、一安心でした。
部分痩身は今最も世界で熱く論議され機器開発が盛んな分野の一つです。その中で現在最も販売実績があるゼルティック社のクルスカは確実な効果が出る代表的機器です。もうすぐ販売される新型のアプリケータ-(装着部)は、先日当院でも導入したレーザーによる痩身機器スカルプシュアの強力なライバルとして競い合うことでしょう。
部分痩身、ぜい肉取りが今後の美容医療マーケットの主役になっていくのかもしれません。
そして自分自身の講演だけではなく専門医更新のための講習会に参加。勉強になりました。
夜は、医療関係ではない財界の方とお食事。損得抜きに異業種との親睦もまた楽しいものです。
次回へ続く。
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日本形成外科学会 in 福岡〜その1〜
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