先週は遅めの夏期休暇を取らせて頂き,プライベートでリフレッシュしてきました。
そのぶん今週は診療が大変混み合い、ご迷惑をおかけしており、申し訳ありません。予約も取りづらくなっておりますが、何卒ご容赦ください。
さてさて、前回ブロクの続きというか、関連した内容です。
日本人を含めたアジア人女性は過剰に体重を落とすことに注力する傾向にあります。何しろ痩せたい。。。。それだけで良いのでしょうか。
痩せる本当の目的は何か、(今日のテレビでもやってましたが)糖質制限ダイエットなどに代表されるように,体重だけ落とすことで満足されるのか、それとも綺麗なボディラインを作ることが目的なのか、です。
頑張って痩せようとすると,落としたくない部分の脂肪までなくなってしまうこともあります。
もちろんある程度の体重減少は必要です。丸々とした体型は、やはり頑張って食事制限と運動をして体重を落とした上で,それから体型のことを考える必要があります。健康的に痩せるには、食生活を見直し、かつある程度のカロリーは取りつつ運動をしっかりおこなっていく,バランスが重要です。食事制限だけでダイエットして筋肉量を落とす、過剰な糖質制限をして隠れメタボになってしまい不健康になる、あまりお勧めできるものではありません。
きちんと健康を管理した上で高いBMIを落として標準的な体重にすることは重要だと思います。
しかし標準体重の方が,脇腹の脂肪などを気にするあまりさらに体重を落としていく、これはあまりお勧めできるものではありません。スタイルを良くすることと単に体重を落とすことは別であるという考えも必要です。
必要のない部分の脂肪を落とすにはどうすれば良いか、一般的には運動療法が一番とされています。私自身も8年ほど前にダイエットをしたことがあり、その時に始めたランニングを今でも習慣として(ちょっと趣味かも?)継続しています。経験上、お尻の下がりも改善したし、お腹も引き締まったし、加齢という事で生じる嫌な体型変化に少し抵抗できたかなとは思います(もちろん食事も緩い糖質制限をしています)。
ただ、局所のぜい肉を狙い撃ちすることはなかなか難しいですし、体型の維持にも努力の継続が必要です。
そこで役に立つのが部分痩身機器です。
運動を頑張っている人には超音波剪断波&高周波のアクセントウルトラを、ポッコリお腹には凍結脂肪融解のクルスカをお勧めしています。
そして何だか「タカルタル」した脂肪を取りたい、ここが邪魔だとつまんでしまうような皮下脂肪にはスカルプシュアをお勧めします。スカルプシュアは波及する熱作用と浅い層の脂肪から減少するためもあって、皮膚の引き締め効果もあり、微妙にたるんだ感じの脂肪&皮膚が引き締まっていくのです。
標準体重だけど、ここの脂肪が邪魔なのよね、なんて仰る方にも好評です。
スカルプシュアは当初想定していたよりもリピーターが多く、予約が取れにくくなっています。満足度が高いので、条件が合う人にはお勧めしたい治療法です。
ただ、どの機器も万能ではありません。
機器の理論と適応を考えて、個々の状態、希望に応じて使い分けをしていくことが、これからの部分痩身のトレンドなのかなと思っています。
今までのように単に「痩せる」という印象操作だけでは部分痩身は満足度の低い治療になりがちです。これらのことを患者サイドも理解して治療をお受けになることで、部分痩身という分野は大きく伸びていくのでしょう。