週末は久しぶりにのんびりと、と思っていましたが、土曜は雨の中、長距離のrunning。ちょっとバテてしまいました。
そして日曜日は美容医療の勉強会である「トータルスキンセラピーミーティング」と、レーザー機器を主とする医療メーカー、キュテラ社の10周年パーティに参加してきました。
肝斑治療や部分痩身についての講演(横浜市立大:黄聖號先生、中野医院:中野俊二先生)、そして湘南鎌倉総合病院形成外科の山下理絵先生による実際の治療のライブ中継、化粧品オバジ開発者のZein Obagi先生の特別講演など盛りだくさんでした。
部分痩身ではノルアドレナリンの放出と内臓脂肪減少の相関性に関するデータが中野先生によって発表されました。部分痩身機器で皮下脂肪だけではなく内臓脂肪の減少効果があるとのこと、この理由としてノルアドレナリンの増加が関与している可能性があるそうです。
そうなると運動や食事制限による相乗効果なども大いにあり得ることになります。部分痩身だけではなく、ダイエットとしても高周波機器による治療は有効なのかもしれません。
治療のライブ中継は、患者様を診断しながら、病院内の機器を使って実際の治療を見せて頂くというもので、双方向性のメリットを生かして活発な質疑応答となるはずでしたが、会場は少し静かでした。スタンダードな治療がベストではないので、色んな意見を交わして、もう少し盛り上がってほしかったかなという印象です。でも、試みとしては素晴らしく、今後も続けて頂きたい企画でした。
Dr. Obagiの講演は、やはり自社化粧品のメリットなどの話が殆どで、作用機序についてはあまり言及されませんでした。wash-scrub-oil controlというのを原則にしていますが、日本人にはスクラブは時として問題があります。そのあたりは日本人向けのアレンジも必要でしょう。
ただ、肌を健康に生まれ変わらせるというコンセプトはいつ聴いても素晴らしく、「美容医療」の根幹をなすものです。
その後引き続きおこなわれたキュテラ社のパーティでは、ご高名な先生方も多数参席しており、沢山のドクターと色々と情報交換をしてきました。
山下理絵先生と青柳玲先生。楽しいお酒でした。
美容医療機器メーカーも設立して10年経っている会社が増えてきました。逆に言えば、ここ10年ほどで美容医療は我が国に根付いていったのです。1990年代には手術以外の美容医療が世の主流になるとは考えられなかったのですが、時代の変化とは誰も予想がつかないものです。
私が手術以外の美容医療を主とした流れを感じ取って14年、その道に進もうとした時、当初はそんな時代にはならないと多くの先生方から忠告されました。
そういった意味では感慨深いです。
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