前回の続きです。
学会2日目。
朝一番で一般演題のNon surgical rejuvenation(非外科的な若返り治療)を聴講。だんだん新しい機器が登場しなくなっていることを実感。数年前までは演題数も多く大いに盛り上がっていたのですが、今年は激減でした。午後からのレーザーのセッションを合わせても新しい機器の発表は2つ程度でした。それさえもエネルギーソース、メカニズムとして目新しいものではなく旧来の機器の焼き直しです。
新しい理論の機器を開発すること、学術的に築き上げて発表することの難しさを感じます。
その後は台湾から来たPeter Peng先生の御講演を拝聴。ヒアルロン酸などの注入剤、ボツリヌストキシンによる美容医療全般について非常に興味深い発表をされました。当然ですが世界的主流となっている老化のメカニズムを考慮した注入手法です。単なるへこみに注入ではなく顔面の形態を重視した注入法。MTVやGPSといったオリジナルのある名称をつけていてコマーシャライズされていつつも素晴らしい結果、いつもながらビジネスと学問のバランスが取れた秀逸なプレゼンでした。
その中でもやはり注入剤による副作用、トラブルについて触れており、その回避法などを具体的に詳細に講演されていました。
日本人ではなかなかここまでまとまって系統立ったプレゼンはありません。いつもながら尊敬、です。
お昼はランチョンセミナーの講演を2つ。座長は次期形成外科学会会頭の大慈弥裕之先生。私の講演は新型テノールとプラズマ&超音波のレガートについての2つです。アンチエイジングの要となるテノールと傷跡やニキビに有効な新エネルギープラズマを用いたレガートの詳細な解説をさせて頂きました。私の他には有川スキンクリニックの有川公三先生が蓄熱式脱毛の御講演をされました。
そして昼ご飯を食べる暇もなく、シンポジウム痩身・脂肪減量治療での講演。手術から機器治療,注射までの幅広い治療法でディスカッション。
これに関しては前日にも講演したゼルティック社のクールスカルプティング、そしてAlma laser社のアクセントウルトラ、Vシェイプ、輪郭注射を主にお話しさせて頂きました。
脂肪を減量させるということは体重減少と異なります。輪郭、形状を整えることが主になります。
手技としては、アメリカなどではまだ脂肪吸引手術が主流ですし、もちろん効果は上です。
しかし手術ですからそれなりの覚悟も必要ということで、最近は様々な非外科的な手段が登場しています。当院でおこなわれている治療は世界的なトレンドでもある方法ですし、それなりの効果も得られるので、最近患者数が非常に増えてきています。
色々とディスカッションする中で、やはり手術というものは効果が最大ではあるものの、機器などによる治療が徐々に増えていくのであろうと感じました。
ただ、この脂肪減量というものは一般の方にはなかなかイメージされにくく、体重減少・ダイエットというワードがどうしてもメインになってしまいます。そうではなく、形態を整える・ボディラインを作るという概念がもっと浸透すれば、機器治療は非常に有益であり、大きなムーブメントとなるのではないかと思います。
今回の学会では賞状を幾つか頂きました。
有り難いです。
![感謝状]()
形成外科系の美容外科学会JSAPSでは、また引き続き色々と活動していこうと思います。
学会2日目。
朝一番で一般演題のNon surgical rejuvenation(非外科的な若返り治療)を聴講。だんだん新しい機器が登場しなくなっていることを実感。数年前までは演題数も多く大いに盛り上がっていたのですが、今年は激減でした。午後からのレーザーのセッションを合わせても新しい機器の発表は2つ程度でした。それさえもエネルギーソース、メカニズムとして目新しいものではなく旧来の機器の焼き直しです。
新しい理論の機器を開発すること、学術的に築き上げて発表することの難しさを感じます。
その後は台湾から来たPeter Peng先生の御講演を拝聴。ヒアルロン酸などの注入剤、ボツリヌストキシンによる美容医療全般について非常に興味深い発表をされました。当然ですが世界的主流となっている老化のメカニズムを考慮した注入手法です。単なるへこみに注入ではなく顔面の形態を重視した注入法。MTVやGPSといったオリジナルのある名称をつけていてコマーシャライズされていつつも素晴らしい結果、いつもながらビジネスと学問のバランスが取れた秀逸なプレゼンでした。
その中でもやはり注入剤による副作用、トラブルについて触れており、その回避法などを具体的に詳細に講演されていました。
日本人ではなかなかここまでまとまって系統立ったプレゼンはありません。いつもながら尊敬、です。
お昼はランチョンセミナーの講演を2つ。座長は次期形成外科学会会頭の大慈弥裕之先生。私の講演は新型テノールとプラズマ&超音波のレガートについての2つです。アンチエイジングの要となるテノールと傷跡やニキビに有効な新エネルギープラズマを用いたレガートの詳細な解説をさせて頂きました。私の他には有川スキンクリニックの有川公三先生が蓄熱式脱毛の御講演をされました。
そして昼ご飯を食べる暇もなく、シンポジウム痩身・脂肪減量治療での講演。手術から機器治療,注射までの幅広い治療法でディスカッション。
これに関しては前日にも講演したゼルティック社のクールスカルプティング、そしてAlma laser社のアクセントウルトラ、Vシェイプ、輪郭注射を主にお話しさせて頂きました。
脂肪を減量させるということは体重減少と異なります。輪郭、形状を整えることが主になります。
手技としては、アメリカなどではまだ脂肪吸引手術が主流ですし、もちろん効果は上です。
しかし手術ですからそれなりの覚悟も必要ということで、最近は様々な非外科的な手段が登場しています。当院でおこなわれている治療は世界的なトレンドでもある方法ですし、それなりの効果も得られるので、最近患者数が非常に増えてきています。
色々とディスカッションする中で、やはり手術というものは効果が最大ではあるものの、機器などによる治療が徐々に増えていくのであろうと感じました。
ただ、この脂肪減量というものは一般の方にはなかなかイメージされにくく、体重減少・ダイエットというワードがどうしてもメインになってしまいます。そうではなく、形態を整える・ボディラインを作るという概念がもっと浸透すれば、機器治療は非常に有益であり、大きなムーブメントとなるのではないかと思います。
今回の学会では賞状を幾つか頂きました。
有り難いです。

形成外科系の美容外科学会JSAPSでは、また引き続き色々と活動していこうと思います。