前回の続き。
日本美容外科学会についてです。
学会初日。
初日の朝一番で「見かけのアンチエイジングー最大効果を得るための低侵襲治療から手術までー」という題のシンポジウムで講演させて頂きました。座長は美容外科手術の大家 サフォクリニックの白壁征夫先生と注入療法の大家 神田美容外科の征矢野進一先生。
そして演者はいわきクリニック岩城佳津美先生(注入療法)、ドクタースパクリニック鈴木芳郎先生(糸のリフト)、クリニック宇津木流の宇津木龍一先生(筋切離によるフェイスリフト)と私でした。
私以外はこれだけ豪華な面子で、顔面の若返り治療に関しては全てを盛り込んだ最高の講演でした。
質疑応答も非常に活発で、朝一番のシンポジウムゆえ参加者やや少なめであったことを考慮すると素晴らしいものだったと思います。
私は機器治療を中心に、トータルでの組み合わせ治療の重要性及び加齢の進行を軽減させるものとしての治療の重要性などをお話ししました。
質疑応答時間が長くてちょっと疲れはしましたが、その後も引き続き、学会の企画調査委員会の会議に参加しつつ昼ご飯。その後はレーザー機器などの企業が展示するブース巡り。本気で廻ると半日以上潰れますが、業者さんと念入りなディスカッションのためには必要です。
そのあとは特別企画の美容外科合併症のセッションを聴講。最近、注入療法によるトラブルが多数報告されています。顔面の解剖、注入剤の性質を熟知しないでおこなった場合の怖さを改めて認識しました。但し、どんなに高度な技術と知識を持つ医師が実施してもリスクはゼロではありません。合併症の確率を抑えることに加えて、起こってしまった場合の最善の対処法を知り後遺症を最小限にしていくことこそが重要です。他の医師が生じさせたトラブルを、腕が悪いからと否定することは簡単です。自分は専門だからといって自信過剰になることほど怖いものはありません。常に謙虚に、細心の注意を払い、傲慢にならずに診療する上で、今回のような企画は非常に有り難かったです。
さて、夕刻はイブニングセミナーでの講演。湘南鎌倉病院形成外科 山下理絵先生が座長です。私の師匠のような美女医先生ですので安心、百人力。思う存分講演させて頂きました。
冷却脂肪融解の機器ゼルティック社のクールスカルピングについて講演しました。
この機械は腹部を主とした脂肪を減少させる効果が絶大で、きちんとした治療前計画さえ立てられればほぼ確実に脂肪は破壊されます。そのポイントなどについてお話をさせて頂きました。
そして夜は学会の懇親会に少し参加して沢山の先生方との交流を深めた後、それとは別に企画されていた美容外科医師のお食事会に参加。
色々な情報交換をしながら盛り上がりました。
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第38回日本美容外科学会(JSAPS)にて〜その2〜
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