本日午後から4月4日まで、海外出張のため休診となります。
患者様にはご迷惑をおかけしますが、何卒ご容赦ください。
今回の出張は、米国レーザー医学会への参加です。この学会は小規模で、やや商業的な傾向もありますが、今年は参加しやすい都市で開催されること、そして世界的なレーザーメーカー2社の本社に近いこともあって、是非にということで招待され数名のドクターと参加してきます。
欧米の学会に参加すると休診期間が長くなり、当院の予約状況を考えると多大なご迷惑をおかけすることは重々承知しており、開業医という立場を考えてアジア以外では学会参加を見送っていました。機器などの最新情報は各社から公開前に教えて頂けますし、ネット上でも簡単に情報が収集できます。ただ、機器メーカーの本社開発陣と膝を交え、新しい機器の改良や今後の展望を討論することは長期的には有益であると考えて、そちらを主眼にして参加することとしました。海外メディアからの取材なども計画されており、日本における美容医療の現状の情報発信もしてきたいと思います。
大学教授の方々なども交えて、楽しく過ごしたいと考えています。
最大手2社の最新機器、一部はアジアでは数台テスト稼働しているような機器も含め、当院で様々な臨床テストをおこなっております。このような機会を与えて頂いていることは非常に名誉なことでもあり、長年の臨床活動の評価でもありますので、嬉しいことです。
そのデータをもとに、開発陣と色々な討論をし、アジアというビッグマーケットにおける機器の位置づけ、使い方を説明、アジア人向け改良を促すことが今回の最も大きな目的です。これは自己利益のためではなく業界全体にとってプラスになり、最終的には患者様に還元されるという信念(最後には自己利益にもなると思っています)のもと、業界のお役に立てることができれば良いなと思います。
この業界は「美容」という病気ではない分野を扱う医療産業です。様々な経営戦略も必要となり、時には商業的にならなくてはいけません。いかに患者側から利益を上げるか、ビジネスの面も否定はできません。ビジネスが成り立たなければ機器も導入できません。病気と異なり、メディアが流行を作りやすい分野であり、それを否定するつもりはありませんし、メディアは情報発信の場として頑張って頂きたいと思っています。一方の医師は、それに流されてしまうと、長期的には自分の本来の立ち位置、医師としてあるべき姿を見失ってしまいます。若い先生方は多くの場合、華やかな世界、利益に流されていくことも仕方ないとは思いますが、本当に迷った時には、医師としての信念、自分の心に問うて、大局的に物事を見て頂きたいなと、半世紀以上生きてきた人間としてはアドバイスしたいです。
おっと、ぼやきモードになってしまいました。
最近、学会や機器開発関連では、若手の先生方がなかなか育っていません。華やかな世界だけではなく地味な活動も必要です。そうしないと美容医療が医学として発展していかないので、後進の先生方に頑張ってほしいと思っていますし、一部の頑張っているドクターにはエールを送り、サポートしていきたいと最近は考えています。
私自身、商業的なセミナー講演も増え、それと同じく学術活動も依頼が増えて、
もう、オッサン的には講演回数に限界が。。。。
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本日より海外学会への出張
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