前回の続きです。
IMCAS毎度恒例のメインイベントは、実際の献体を使った解剖と同時進行で注入や糸を入れる手技を見るワークショップです。どこに注入しているのか、解剖と照らし合わせながら確認できるのですが、年を追うごとにスムーズに進行されるようになり、分かりやすくかつ洗練されてきました。
全部見たかったのですが、ランチミーティングのため途中退席。
ランチミーティングではシネロンキャンデラ社のアジア担当者と、新しいハンドピースの発売決定報告を受けました。私の最近のお気に入り、「ピコトリプル」に用いるハンドピースです。この手法は現在当院でのみ実施をしており、そのデータをもとにいよいよ販売となります。9月ソウル開催のユーザーズミーティングで講演をすることとなり、その打ち合わせを含め、内緒の情報提供など諸々。
オリエンタルレジデンス内のサーベルベルグ。お洒落なランチでした。
今回のIMCASでは他にも内臓脂肪を減らすことができる機器や、諸々の新しい機器展示を見て、業者さんのアドバイザリーとして意見を述べたり、業務も少々。
またピコ秒レーザーや注入剤の新しい手法をはじめとして様々な講演を聞き回りました。
そして、夜はインド料理レストランGagganへ。
アジアベストレストランの第1位を連続で獲得しているそうで、非常に独創的で美味しかったです。味覚や嗅覚だけでなく、盛りつけと楽しい演出をする視覚、音楽を流してイメージを作っていく聴覚など素晴らしいと感じました。
美容医療も芸術的センスを要します。このような料理を見て味わうことも仕事に通じる、そんな気がします。
発想力、アイデアに感動。
これも確かな技術の裏付けがあってこそのものです。私の仕事も、専門医というベースの上に豊かな発想力と新しいものを取り入れる柔軟性を持って、より良い臨床をおこなえるようにしたいものです。
ビジネスだけ考える医師もいますが、そういう場合は非常に綺麗なものを纏い、外から見ると素晴らしいかのように見えます。しかし中身は違うものです。料理も同じです。
プロデュース、経営、そのようなものでは料理、美容医療ともに不完全です。
改めて思い知ったディナーでした。
そして翌日は観光。
実は初めてのアユタヤ遺跡。
楽しい出張でした。