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Channel: 美容外科開業医の独り言
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今年も有難うございました

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本日で今年の診療は終了。年明けは6日からの診療となります。stay homeでのんびりといきたいところですが、多数の依頼論文の原稿執筆や学会準備、そして新しく書いている著書(単著)の校正などするべき事は山積みです。

 

さて、今年は新型コロナウィルスの影響で我々の仕事も大きく変わりました。診療は予約制のため日々忙しく働かせて頂き、昨年より少しバタバタしました。その点ではコロナの影響はなかったのですが、感染防御のための配慮が必要であり、検温や消毒など患者様には色々とお手数をおかけしました。診察一人が終わるたびに椅子や机、診断機器のアルコール清拭をおこない、時間がかかる施術ではマスク以外にゴーグル及びフェイスシールドの着用など,患者様と少し距離を置くような対応にならざるを得なかったため、従来の雰囲気から違和感があったかもしれません。

 

学会活動においては春から夏はほぼ全ての学会が中止や延期となりました。秋からはウェブ併用の開催で国内では徐々に元に戻りつつあります。一方、海外の学会は全てウェブに切り替わりました。渡航して学会発表だけでなく現地の雰囲気を楽しみ、友人達とお酒を飲み交わし情報も収集するということが一切出来ず、英語を話して学術活動という苦痛のみを強いられる(笑)一年でした。

講演数に関しては、例年に比較すると企業絡みのセミナー講演が激減しましたが、終わってみれば30数回の講演をさせて頂きました。企業関連のみの講演活動はかなりバイアスもかかりますし、偏りすぎると医師の評価も下がるため、今年くらいのバランスが本来は良いなと思いました。

来年、ワクチン接種が世界レベルである程度進んでいけば、またグローバルに動き出せるのではないかと期待しています。多分再来年くらいからでしょうか。。。。

 

それまでの目標としては次の世代を育てることかなと思っています。

診療で直接患者様に何某かの施術をして治療をおこなえる数というのは個人では限界があります。当院のような一人院長体制ではなおさらです。

私には形成外科医として30年、美容医療に関わって20数年のキャリアがあり、これは財産です。学術活動、執筆を通じて自身のつたない経験を隠さずに広く伝え、美容医療が少しでも発展していくことが長期的には重要と考えています。しかしずっと私の世代が主流になっているのは弊害が多々あります。次の優秀な世代へと学術活動も移していかなければいけません。海外では若手医師が急速に力をつけています。日本もそろそろ若手が出てこないと置いていかれる、そんな危機感があります。私のようなオッサン世代では新しチャレンジングなことに強く踏み出せず、若い力で発展させていかねばならないと思います。

 

さて、こんな偉そうな発言はこれくらいにして、当院の来年の展望ですが、新しい治療法を幾つか推し進めています。最近は予約状況が混みすぎていて、クリニックの公式サイトでは新しい治療法を一切紹介していません。古くから通院している方々はお分かりただけると思いますが、新治療を見た人が予約を取ろうとして、また混雑に拍車がかかるためです。今ではブログ上での紹介が多いです。

一つめは、現在レジェンドプロという機器による表情筋のチューニング、バランスを取る治療を始めました。加齢によって崩れた表情筋のパワーバランスを正常化するという新しいコンセプトですが、なかなか好評です。

またTランナーという皮膚表面を引き締める機器治療も試験的に始めています。既におこなっている口腔内粘膜からの引き締め治療スムースリフトと併用もしくは単独での治療をおこなうのですが、これがなかなか効果が高く、また麻酔を塗った上での治療が可能なのでサーマクールやウルセラに耐えられなかった人にもお勧めできると思います。

落ち着いたらクリニックサイトでも紹介しますが、今は来院した方だけにお伝えをしていますゆえ、ご興味があればスタッフや私に聞いて下さい。

来年はボディ系の新しい治療も考えていますし、注入系もボリュームを増すのではなく張りを出し肌を再生するbio-stimulatorというコンセプトの更なる発展も進めていきます。

乞うご期待。

 

最後に、今年も全ての患者様に満足頂ける治療が出来ず、申し訳ありません。

私自身まだまだ精進が必要と感じています。新しい治療だけでなく、既存の治療のスキルアップも目指していきます。

 

この1年間、多数の患者様に来院頂き、本当に有難うございました。

そして私を常に支えてくれた当院スタッフ、家族に感謝します。また治療の情報を頂いたり、製剤の供給、機器などのメンテナンスを継続的におこなって下さった企業の方々にも御礼申し上げます。

 

来年も宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 

 


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