先週の週末は第37回日本臨床皮膚科医会総会・臨床学術大会においてシンポジウム講演でした。
与えられたテーマは「どこまでできるの炭酸ガスレーザー、何が違うのピコ秒発振レーザー」。
まるまる1時間、一人でこれらの内容をお話しさせて頂きましたので、基礎的な話から実際の臨床編までじっくりと説明することが出来ました。
炭酸ガスレーザーは、ホクロなどの小腫瘍を除去するのに最も使われ、皮膚科ならまず最初に導入する機器とも言えますが、実は機械によって機能は大きく異なります。ほくろをレーザーで取ったら窪んでしまった、などという場合、正しく使用していても、機器の性能が低く上手くいかなかったことが原因なこともあります。このあたりの機器性能の差は何なのか、そして性能が高い機器であれば、こんな事ができるの?なんても含めてお話しさせて頂きました。
ピコ秒レーザについては、従来のレーザーと何が違うのか、理論と実際の臨床を含めて解説しました。新しい機器なので、ただ単に素晴らしいと話すのは簡単ですが、実際には限界もありますし、もちろん欠点も多々あります。従来のレーザーで行うべき治療を、最新だからといってピコ秒レーザーを使えば何でも上手くいくという訳ではありません。
ちょっとシビアな内容も含めて、それなりにまとまった話しが出来たかなと思います。
私は形成外科医です(一応外科手術もやってます)が、最近は皮膚科領域の学会仕事を沢山依頼されます。もちろん形成外科、美容外科領域の仕事も多く、2つの領域で学術活動をするため、何だかんだで毎月複数の講演。有難いことです。