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Channel: 美容外科開業医の独り言
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見た目のアンチエイジング研究会 in 神戸

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週末は見た目のアンチエイジング研究会での講演のため神戸出張でした。
この会は抗加齢医学会という内外面からのアンチエイジングを研究する学会の一分科会で、100数十名の医師が参加される、研究会としてはちょっと規模の大きなものでした。ご高名な先生方も多数講演され、総論的な話ですが大変勉強になりました。その中で私はたるみ治療全般と「Vシェイプ」による顔面のVライン形成について講演をさせて頂きました。

8月から昨日までで神戸x2、大阪x2と関西への出張続き。。。。
毎週末の休診日がほぼ出張で、ちょっと疲れました。
1ヶ月ほどは講演もないので、のんびりしつつ、しなければいけない仕事を片付けようと思います。

さて、今回の研究会では見た目を若くすることのメリットなど色々な講演がありました。
経済的には見た目が美しい人は3~4%多く稼ぐそうです。
経済資産、個人資産(学歴など)、社会資産(人脈など)とともに第4の資産として見た目が重要であり、エロティックキャピタルというそうです(見た目、服装、装飾)。
その上、顔のしわやシミなどで骨粗鬆症・脳梗塞、動脈硬化との関わりも予測できるという研究が多々あり、単なる「若作り」とは異なり、QOLにも重要となってきています。

で、結局見た目のアンチエイジングには、運動して体型を整え、成長ホルモンも刺激、食事は腹8分目、精神(睡眠だけではなくときめきなど溌剌と)、そして歩き方と速さなどなど、、、、
結局日々の努力です。こうなると内臓なども含むので「見た目」という言葉は不要で、「アンチエイジング」です。

私の仕事=美容医療は、見た目のアンチエイジングの中でも、あくまで外見のつじつまを合わせる治療であり、真の意味・狭義での「見た目のアンチエイジング」ではありません。細胞は若返らないし、コラーゲンが増えるのも一過性の刺激によるものです。
テノールなど高周波による深部加熱が唯一、加齢を抑制する手法だと思いますが、他の大多数は皮膚を引き締めたり脂肪を減少させるなど、マクロの現象として見た目を若くしているものです。
細胞レベル・代謝レベルでは見た目のアンチエイジングではないのです。

結局のところ、真の「見た目のアンチエイジング」を目指すには、きちんとアンチエイジングのための内面・外面をケアすることに尽きます。美容医療での効果はあくまで広義の「見た目のアンチエイジング」と考えるべきだと改めて深く考えさせられました。

さて日々走って運動・食事も気をつけなきゃ....

研究会前日は、ご高名な先生方とお食事会でした。いつもお世話になっている先生方ばかりです。
よく食べ、よく喋り、笑顔で快活。元気溌剌な先生方ばかり、こう考えるとアンチエイジングとはこういうことなのかなと思います。
$美容外科開業医の独り言-見た目
流石です。


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