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Channel: 美容外科開業医の独り言
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今年も有難うございました

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本日で今年の診療は終了。年明けは6日からの診療となります。stay homeでのんびりといきたいところですが、多数の依頼論文の原稿執筆や学会準備、そして新しく書いている著書(単著)の校正などするべき事は山積みです。

 

さて、今年は新型コロナウィルスの影響で我々の仕事も大きく変わりました。診療は予約制のため日々忙しく働かせて頂き、昨年より少しバタバタしました。その点ではコロナの影響はなかったのですが、感染防御のための配慮が必要であり、検温や消毒など患者様には色々とお手数をおかけしました。診察一人が終わるたびに椅子や机、診断機器のアルコール清拭をおこない、時間がかかる施術ではマスク以外にゴーグル及びフェイスシールドの着用など,患者様と少し距離を置くような対応にならざるを得なかったため、従来の雰囲気から違和感があったかもしれません。

 

学会活動においては春から夏はほぼ全ての学会が中止や延期となりました。秋からはウェブ併用の開催で国内では徐々に元に戻りつつあります。一方、海外の学会は全てウェブに切り替わりました。渡航して学会発表だけでなく現地の雰囲気を楽しみ、友人達とお酒を飲み交わし情報も収集するということが一切出来ず、英語を話して学術活動という苦痛のみを強いられる(笑)一年でした。

講演数に関しては、例年に比較すると企業絡みのセミナー講演が激減しましたが、終わってみれば30数回の講演をさせて頂きました。企業関連のみの講演活動はかなりバイアスもかかりますし、偏りすぎると医師の評価も下がるため、今年くらいのバランスが本来は良いなと思いました。

来年、ワクチン接種が世界レベルである程度進んでいけば、またグローバルに動き出せるのではないかと期待しています。多分再来年くらいからでしょうか。。。。

 

それまでの目標としては次の世代を育てることかなと思っています。

診療で直接患者様に何某かの施術をして治療をおこなえる数というのは個人では限界があります。当院のような一人院長体制ではなおさらです。

私には形成外科医として30年、美容医療に関わって20数年のキャリアがあり、これは財産です。学術活動、執筆を通じて自身のつたない経験を隠さずに広く伝え、美容医療が少しでも発展していくことが長期的には重要と考えています。しかしずっと私の世代が主流になっているのは弊害が多々あります。次の優秀な世代へと学術活動も移していかなければいけません。海外では若手医師が急速に力をつけています。日本もそろそろ若手が出てこないと置いていかれる、そんな危機感があります。私のようなオッサン世代では新しチャレンジングなことに強く踏み出せず、若い力で発展させていかねばならないと思います。

 

さて、こんな偉そうな発言はこれくらいにして、当院の来年の展望ですが、新しい治療法を幾つか推し進めています。最近は予約状況が混みすぎていて、クリニックの公式サイトでは新しい治療法を一切紹介していません。古くから通院している方々はお分かりただけると思いますが、新治療を見た人が予約を取ろうとして、また混雑に拍車がかかるためです。今ではブログ上での紹介が多いです。

一つめは、現在レジェンドプロという機器による表情筋のチューニング、バランスを取る治療を始めました。加齢によって崩れた表情筋のパワーバランスを正常化するという新しいコンセプトですが、なかなか好評です。

またTランナーという皮膚表面を引き締める機器治療も試験的に始めています。既におこなっている口腔内粘膜からの引き締め治療スムースリフトと併用もしくは単独での治療をおこなうのですが、これがなかなか効果が高く、また麻酔を塗った上での治療が可能なのでサーマクールやウルセラに耐えられなかった人にもお勧めできると思います。

落ち着いたらクリニックサイトでも紹介しますが、今は来院した方だけにお伝えをしていますゆえ、ご興味があればスタッフや私に聞いて下さい。

来年はボディ系の新しい治療も考えていますし、注入系もボリュームを増すのではなく張りを出し肌を再生するbio-stimulatorというコンセプトの更なる発展も進めていきます。

乞うご期待。

 

最後に、今年も全ての患者様に満足頂ける治療が出来ず、申し訳ありません。

私自身まだまだ精進が必要と感じています。新しい治療だけでなく、既存の治療のスキルアップも目指していきます。

 

この1年間、多数の患者様に来院頂き、本当に有難うございました。

そして私を常に支えてくれた当院スタッフ、家族に感謝します。また治療の情報を頂いたり、製剤の供給、機器などのメンテナンスを継続的におこなって下さった企業の方々にも御礼申し上げます。

 

来年も宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 

 


マッスルチューニング

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先日より表情筋を刺激する機器Legend Proを稼働させています。

 

一度ブログでお伝えしましたが、この機器はEMSのように筋肉を収縮します。

ただし、通常のEMSとは異なり、DMA (Dynamic Muscle Activation)により特定の筋肉を狙って、かつ強くしっかり収縮させることができます。

最適な深度や出力、収縮速度などを選択する必要があり、しばらく模索していましたが、やっとプロトコールが完成し、治療メニューに入れました。当分はクリニック公式サイトでは表記せずに、ブログを見た人のみで開始します(予約混雑のため)。

 

この治療は表情筋の加齢で硬直したり弛緩した部分を「tuning」して最適な状態に戻します。表情筋は厳密には鍛え上げることは出来ません。しかし、皆さんご存じのように表情筋トレーニング、表情筋エクササイズなど巷では様々な表情筋への加齢対策がおこなわれています。いかに柔軟に動かしてあげるか、この重要性というのは知られているところです。しかしなかなか上手くいかないものなのです。

 

加齢に伴い普段使う表情筋は決まってきて、「癖」のようになってきます。笑いジワが出来るだけではなく、無表情、弛緩している時に顔がたるんで、暗く見えます。部位によってはトーヌスの高まり(過緊張状態)を生じる表情筋も出てきます。

若い頃は柔軟に表情筋は動き、色々な表情が容易に出来ます。これが老化で衰えていくのです。表情筋をチューニングすることで筋と連動するSMAS(顔のたるみを支える筋膜)への刺激にもなるので、さらなる加齢対策に良いと考えています。

 

目に見えて顔が引き上がるわけではないのですが、回数が進むと顔が「軽く」なるような実感が出ます。もちろん直後には引き上がるような効果を感じる人も多く、これは表情筋のバランスが最適な状態になっているからだと考えています。

高周波も併用して、軽いテノールのような効果も併せ持ちますので、加齢対策の軽い施術として当院では広くおこなっていこうと思っています。

月に2回ほど、看護師施術で対応します。1回15000円(税別)で始めております。

ご希望の方はお電話頂ければ幸いです。

 

 

 

ピコトリプル:オーダーメイドの肌治療

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当院導入のピコ秒レーザー「ピコウェイ」は4つの波長(色の種類)を発振、現時点では7つのハンドピースを装着可能で、10種類の照射方法を持つことによって肌表面の様々な症状に対応できます。

これらの照射方法のうち3つを選択して同日に実施するピコトリプルは当院オリジナルの手法としておこなっています(現在データを得た一部の照射方法を国内外の学会などでも発表しています)。

治療の適応はシミ全般と肌の張り、質感(毛穴やちりめんじわ)になります。たるみには殆ど効果はないので、あくまで皮膚表面の治療とお考えください。もちろんピコトリプルではダウンタイム(テープを貼ったり腫れたり等制限のある期間)を殆どなくしての治療が基本です。

 

シミの治療などにおいては、患者様はどのような治療をしたら良いのか分からないからお任せしますと仰る人が多く、こちらが詳しく説明して幾つか治療法を提示しても、やはり素人判断では難しく何を選択するべきは分からないものです。そんな時にはピコトリプルによるカスタマイズ、オーダーメイドの治療も選択肢になります。

もちろん患者様の肌の状態に応じて使うべきハンドピースは異なりますので、当然効果も違います。どれを使ってどのような結果を出すのかが腕の見せ所です。短期的な結果から長期的な管理までハンドピースを変えながらの治療となります。

 

他にもフォト(アイコン)、Qスイッチアレキサンドライト/ルビーレーザーやロングパルスNd:YAG/アレキサンドライトレーザーなどもあり、最適なものを都度都度で提案することもあります。また長期管理をする上ではスキンケア系の治療(導入系のメソアクティスやハイドラジェントル等)も重要となります。

 

様々な治療を提案できるのが当院の強みではあるのですが、ピコトリプルは中心的な位置を占めるようになってきました。

 

たるみ:ふくらむのか、くぼむのか。どっちなんだい?

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加齢によって生じるたるみは、個人差が大きく、全く違う変化のように見えます。ある人は丸々としてきて、目の下が膨らみ、顔の下半分が垂れ下がり台形の顔になります。ある人は頬がこけ、目の下がくぼみ、ガイコツのようになります。

この両者のたるみは全く違うものなのでしょうか。
実際には同じ変化が起こっています。老化は皮膚や皮下脂肪の下垂と骨などの組織の萎縮の2つが主たるものです。
但しその表現が違うのです。
元々丸い顔で皮下脂肪が重たければ垂れ下がりがメインで現れ、骨などの萎縮は見えにくいでしょう。皮下脂肪がしっかりあれば、加齢で構造的に柔らかくなる皮下脂肪の質的変化をもボリュームが補います。高齢になるほど、その差は顕著です。
細身の顔なら皮下脂肪などの乏しさから骨格が分かりやすく、骨が萎縮した形状が見えやすくなります。皮下脂肪が少なく、かつ顎の形状が元来シャープだと、垂れ下がる感じも出ずに、比較的フェイスラインの形が保たれる人もいます。また骨の萎縮は特に頬正面の構造的に薄い膜様の部分(中が空洞で副鼻腔)で始まります。
元々の顔立ちの相違と、体重の増減、紫外線などによる皮膚の変化、運動や食事、環境的素因による骨、筋肉などの変化が加味されてどんなタイプのたるみとなっているのか、これらをしっかりと見極めて治療プランを作っていく事で自然な若さを作り出せます。
たるみと言えばハイフで全て解決とか、そんなことはあり得ませんし、また窪んでたら全てヒアルロン酸注入でもありません。
どこに何をおこなうのか、これこそが医師の経験であり知識です。
顔が丸々してる人にも必要な部位のヒアルロン酸注入が効果的だったりするので、面白いです。

さて、
最近は20代でも、たるみを気にして来院される方が増えています。
もちろん加齢性変化はありますが、本当の意味ではたるみではありません。10代の頃のようなふっくらしたパツンパツンの顔立ちから比べればハリがない感じがあるのかもしれませんが、これは大人の顔立ちになったと考えるべき、下垂や萎縮はありません。では30歳そこそこは?20代後半では?
たるんでないから何もしない?それともハイフで直後に腫れさせて誤魔化す?
やはり頬骨正面の萎縮は若くても多少生じていることがあります。ではどう治療するのか、やや特殊な注入手技で解決することが多いです。数年前の顔に戻ったと感じていただけるように。

HIFU(ハイフ)の即効性??

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当院の予約が大変混雑しており、ご迷惑をおかけしております。完全予約制であり、またクリニックの感染対策もあり、無理に予約を詰め込むことはしておりません。そのため予約システムに限界が生じており、当面は初診の予約枠を減らして対応しております。ご了承ください。

 

さて、

最近、ハイフが巷では大流行のようです。ハイフはHIFU、High Intensity Focused Ultrasound つまり高密度焦点式超音波機器のことを指します。機器名ではなく、一つの機構・メカニックです。

なにやら最新の機器のように言われていますが、たるみ治療機としては2008年頃から使われています。もうスタンダードな機器として定着しています。代表的な機器がウルセラで、当院では日本で最初に導入しています(販売機器としては世界で最初です:密かな自慢)。

ウルセラはHIFUですよ!!

 

つまり私自身はハイフ(HIFU)の使用歴が13年ほどになります。「最新の治療器ハイフ!」と聞くと、ずっこけてしまいます。。。。

 

最近では韓国製の安価なグレードのHIFUが多数登場し、痛みの少なさや医療機関側の導入の容易さ、様々な独自機能の搭載など、使いやすさや効果に多様性が出てきて、急速に普及しています。当院でも今まで5台のHIFUを使用してきており、現在でも3台を使い分けています(ウルセラ、ウルトラセルQプラス、リフテラV)。

 

HIFUを照射すると、点状もしくは線状に皮膚や皮下、SMAS(筋膜)が熱ダメージを受けて、その治癒過程によってしっかりとした組織(コラーゲンなど)を再構築します。

当然ですが治療時の痛みの強い機器ほどダメージが大きく、再生力も大きくなり、結果的に効果が高くなります。さらに痛みの少ない機器は持続が短いものです。

痛みと気軽さやリスクの少なさなどを考えて、ご自身に合った機器を選択すると満足度が高くなります。

 

さて、HIFUを照射するとコラーゲンが再構築されて効果が出ると書きましたが、その効果はいつ発現するのでしょうか。

HIFU照射直後に肌を触るとパンと張った感じがします。特に若い人ではそれが分かりやすいでしょう。浅い層を重点的に照射する、もしくは安価な機器ほど直後の状態は良くなります。「HIFUは凄い、照射直後から効果が実感できる!」と喜んでも良いのでしょうか。

これは皮膚内のコラーゲンを含む層(真皮やその直下)が熱ダメージを受けて、コラーゲンの構造的特性から一次収縮という即時性の縮む効果が出るという側面がありますが、ハイフの多くの機器はそこまで熱作用が強くはなく、大半は軽い炎症によるものです。もちろん照射直後に爆発的にコラーゲンが増えて、その日からコラーゲン増加なんて事は100%あり得ません。

そのため持続期間は短く、2週間ほどで収まってしまいます。

 

「HIFUを受けて効果は実感できたけど、直後から2〜3週間程度の持続だったので、また今月も治療したい。。。。」

このような希望をされる場合には、上記の理由をよく理解してから再治療を受けることをお勧めします。

当院においても一番軽い機器はダメージも少ないので、毎月(無制限ではありません)でも希望なら実施していますし、微小な損傷の積み重ねで加齢の予防的意味合いもありますので、適切な間隔と回数を守れば問題ないとは考えています。

 

本来のHIFUの効果はコラーゲンの損傷から再構築&二次収縮に至る3〜12週間で生じるものです(機器によって発現までの期間は異なります)。

 

昨今の、「HIFUは即効性がある最新の機器」という医学的に根拠のない情報に対して、専門家として少し警鐘を鳴らしたいと思います。

 

若い人がSNSに踊らされて、20歳頃からたるんでいると悩み、HIFUを受けるというのは甚だ疑問です(たるみではなく、輪郭を変えたいからHIFUというのであればウルトラセルのリニアタイプという治療選択肢はあります)。

 

若い人はたるんでませんから。。。。

そういう顔貌(大人の顔になった)なだけ、ですから。。。。

 

即効性というものの意味について理解して頂きたいと思い、今回のブログを書きました。

 

HIFUは良い機械です。しかしたるみの機器治療において万能ではありません。サーマクールやテノール(アクセント)、スムースリフト、Nd:YAGレーザー、近赤外線光などなど、それぞれの機器の特徴もあります。きちんとこれらを理解してHIFUを選択するべきであり、また医師側も商業主義に走りすぎないで、もっと正しい情報発信に務めて頂きたいと切に思います。

 

 

 

 

週末もお仕事

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先週末はセミナー続きでした。
土曜日はヒアルロン酸の注入技術指導を某クリニックでおこないました。少量で自然な変化を作り出す手法について、です。なかなか学会などでプレゼンしても分かりにくいのですが、実際に見ていただいて、かつ手技をマスターして頂くという会で、盛況でした。
ヒアルロン酸はしっかり入れれば形態の変化は出せますが、何となく若くしたい場合、誰にも気付かれずにナチュラルに変化させるというのは案外難しいのです。凹凸はなくなったけど、頬がパンパンだったり、目が埋もれたり、グラマラスな顔貌になりがちなヒアルロン酸注入を避けるべく少量で、しかし変化がないと困りますし、患者様には喜んで頂かなくてはなりません。海外などで修得した手法をアレンジして私自身が最近用いているテクニックの一つを供覧させて頂きました。

そして日曜日はアンチエイジングセミナー。機器や注入などシミやたるみの治療についての大規模なオンラインセミナー。
300名を超える医師の参加があったそうです。
私は新しいたるみ機器による治療についての報告でした。たぶんアジア初公開。まだまだ改善点があり、当院導入は未定ですが、非常に面白い機器であり、その理論などをきちんと解説できたかなと思います。

web開催ですが、名古屋、大阪、福岡に発表者が分かれており、なかなか大掛かりな機材でびっくり。

演者の皆さんと。会場がバラバラなので記念写真もこんな感じに。

休みなく働いておりますが、空き時間で論文も一つ完成させて、山積みになった仕事を少しずつ片付けてます。
と思ったら、今日もまたシンポジウムの講演依頼が。

第43回日本美容外科学会参加 in 小倉

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気がつけば1ヵ月近くもブログを放置していました。

ここ最近、依頼執筆が多数舞い込み、かつ毎週のように国内外の講演プレゼンの準備に追われてしまって、ブログ更新をすっかり忘れていました。

最近はウェブでの学会(特に海外)が多くて、録画して送るだけとなり、気軽に講演依頼が舞い込んで来ます。またそのプレゼン提出期限も1〜2週間などであり、英語が苦手な私にとっては毎日が苦行。。。。

 

さて、先週は日本美容外科学会に参加してきました。美容医療は症例発表などにおいて患者様のプライバシー確保などもあり、今回の学会ではウェブ開催という選択ができなかったようです。本会場の小倉、そして東京と大阪の3会場に来場してのみ発表を聞けるという、個人情報保護に万全を期した学会でした。

学会長は久留米大学形成外科の清川兼輔教授。

 

評議員会出席のため小倉へは前日入り。福岡経由だったのでランチはshinshinのラーメン。

 

小倉に入るとメーテルのお迎え。松本零士が幼少時を過ごした町だそうです。

車掌さんも。

 

評議員会では、来年の夏の美容外科学会(今回とは違う、小さな規模の学術集会です)の学会長を私が拝命することが決まりました。責任重大。人に頼まれることは多くても頼むことに慣れていない私がこの責務を果たせるのか、無計画性も含めて甚だ疑問。。。。

 

さて翌日から学会。

朝は早起きして市内を旅ラン。

 

今回の学会では先日モニターでデータを収集したFOTONA社製SP Dynamis Proを用いたTランナー&口腔内照射スムースリフトによる たるみ治療の結果をイブニングセミナーで講演させて頂きました。

 

緊急事態宣言下で学会の楽しみであるディナーの時間も迫るなか、多くのドクターが聴きに来て下さりビックリ。

同じセミナーでは満行みどり先生が婦人科美容についてお話しになっていたので、そちらへの関心も高かったと思いますが、盛況で良かったです。

 

座長の久保田潤一郎先生、演者の満行みどり先生と。

 

Tランナーは、たるみ治療では珍しく麻酔の塗布が可能であり、痛みを軽減できます(口腔内照射スムースリフトも麻酔可能です)。顔の下半分を引き締める、かつほうれい線にも有効なこの手法は、最近当院でも本格始動。口腔内照射だけでは物足りなかった場合に、非常に分かりやすい張り感を出すことができて、なかなか優れた治療法だと思います。SP Dynamis Proによるデュアルリフト。

サーマクールやウルセラ、ハイフとはまた違った効果が出せるので治療の選択肢が増えました。

 

さて、学会では親しいドクター達との情報交換も重要です。

 

昼ご飯(なぜか鰻)を食べながら情報交換。

 

夜は地元で美味しい和食を。シロウオやフグなどを美味しく頂きました。

   

 

   

 

残念ながら、学会2日目は参加せず、クリニックで診療。予約が大変混み合っており、休診にできないので。

最近の海外学会事情

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現在、予約が大変混み合っており、初診の予約は受付を中止しております。4月 1日より7月前半の初診予約を受け付けます。ご不便をおかけし申し訳ありません。

このご時世で皆さん時間に余裕があるのか、マスクのせいなのか分かりませんが、当院の予約がかつてないほど混雑しています。
開業以来、どんどん予約が混み合ってきて、最近では常に初診は 1〜 2ヶ月ほどはお待たせしておりましたが、3ヶ月以上お待たせするのは本当に申し訳なく思います。しばらくしてもこの状況が続くようであれば根本的に体制を変更していかなければならないと深く考えております。一過性のものであれば良いのですが。

さて、
コロナウィルス流行によって海外の学会に参加できずに 1年以上経ちました。ではその間全く新しい情報が入ってこないのかといえば、そんな事はなく、オンラインやプレレコーディングという形で学会は再開され、またwebセミナーも盛んに開催されるようになりました。コロナが終息しても、ひょっとしたら海外の学会はウェブ参加が出来るようになるのかもしれません。そして高いお金を払って国外から医師を講演で呼ばなくても、ビデオ送ってと依頼するだけで良い時代になるかもしれません。

今月来月で、Koreaderma、台灣醫用雷射光電學會、AMWC Asiaと3つの海外学会が開催され、私は合計4つの講演ビデオを作成しました。全て違うtopicなので結構しんどかったですが、なかなか面白い内容に仕上がりました。
普段はリアルタイムで話してるので分からなかったのですが、ビデオ収録して自身の講演を聴いてみると、聴くに耐えない英語力。。。。
内容勝負かなと思いつつも、ちょっと反省です。





相変わらずバタバタしておりますが、コロナ前と大きく違う事は海外出張のための休診がなくなり、沢山クリニックで働いている事です(笑)

水光注射のモデルチェンジ

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当院の水光注射が新型に変更となりました。

ダーマシャインプロという名称です。本邦で最も導入されているダーマシャインが完全モデルチェンジしました。

順調に進化した新型であり、旧型と比較して劣るところが何もないので、早速導入。

 

最大のポイントは痛みがかなり軽減されたことです。針が2回りも細くなり、施術後の点状出血も軽減しました。今まで水光注射は麻酔しても痛くて苦手、という方にもお勧めできます。

また液漏れが少なく、効率良く薬剤を導入できるようになっていますので、効果も上がっています。

そのほか、吸引がセンシティブなので、目の際まで吸引注入できます。

施術側としてもオートマチックで先端を肌に当てるだけで自動的に吸引、注入までをおこなってくれるのでスイッチを一発一発押す必要がなく、手ぶれも少なくなりました。

 

きちんと作り込んで、改良された機種となったので、肌ケアの一手段として、当院では今後もお勧めしていきます。

旧型とはかなり性能差があることもあって、韓国でも殆ど新型に機種変更されていくようですし、日本でも新型の導入が進むのではないでしょうか。

 

メソアクティス(エレクトロポレーション)とよく比較されますが、全く違う効果です。角質表皮の保湿や薬剤導入を主とするエレクトロポレーションに対して、真皮内の水分量を増やし、かつ薬剤をダイレクトに注入する事が出来るのが水光注射です。肌の保湿やケアのためのものではなく、肌の艶を出し、透明感を上げていく治療となります。

 

患者様の評価も上々。全く別の治療かと思ったという意見もあるほど、痛みの差は大きいようです。

 

第64回日本形成外科学会総会・学術集会参加

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先週の水、木曜日は診療を休止してホテル椿山荘東京で開催された第64回日本形成外科学会総会・学術集会に参加してきました(会長 獨協医科大学形成外科 朝戸裕貴教授)。

今回はランチョンセミナーの司会と演者としての出番。メインのセッションでは今年は美容関連のものが何一つなく、ちょっと寂しい学会でした。

 

さて、初日はランチョンセミナーの司会(座長)。演者は美容医療でいつもコンビのように一緒になるクロスクリニック銀座の石川浩一先生。同じ出身校 防衛医科大学形成外科同門です。

マイクロ波による部分痩身治療についてでした。最近部分痩身治療はすっかりスタンダードになりました。当院でも沢山の施術を行っており、冷却やレーザー、高周波、超音波などを用いて、顔面やボディの脂肪を減量しています。夢のような治療ではなく現実的に結果を出すことができる治療として定着しました。今回は新しいエネルギーソースとしてマイクロ波(電子レンジと同じ)加熱による脂肪減量のお話しでした。

この分野は益々発展していき、レーザー脱毛や(機器や注入での)フェイシャルの施術とともに美容医療の3大柱となっていくのでしょう。エステはこの3つが主ですが、そのなかで痩身は医療ではやや出遅れていました。徐々に追いつき、追い越していくのではないでしょうか。

 

一応真面目に司会進行しました。

 

そして2日目は私が演者、石川先生が座長で、

「Non-surgicalたるみ治療機器の基本理論から新知見まで〜ムービング式HIFUによる痛みの少ない治療の有効性〜」

というテーマで1時間びっちりお話しさせて頂きました。加齢における解剖学的な変化にはじまり、機器の有効性や作用機序を一般論として解説、そして最新のムービング式HIFUであるリフテラという機器についてその有効性、優位性などを症例を含めて説明しました。このリフテラは当院でもホームページに出していない治療メニューとして実施していますが、痛みの少なさからハイフの入門編として結構な人気があり、評判も上々なのです。この内容は今年の皮膚科学会総会や美容皮膚科学会でもお話しする予定です。

 

真面目に講演。ソーシャルディスタンスは取りつつも満席、立ち見も出るほどの盛況でした。

 

座長の石川先生と

 

久々の大きな学会での講演でしたが、それ以外も細かくセミナー講演や少人数でのヒアルロン酸注入実技セミナー講師などやっております。

医学雑誌や書籍の原稿執筆もだいぶ片付き、ちょっと一息と思ったら、学会の講演依頼が多くなり、またバタバタです。最近は形成外科だけではなく皮膚科の方が依頼数が多く、皮膚科医なのか?と思うほど。。。。です。

細々ですが手術もしている形成外科医です。

第37回日本臨床皮膚科医会総会・臨床学術大会参加

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先週の週末は第37回日本臨床皮膚科医会総会・臨床学術大会においてシンポジウム講演でした。



与えられたテーマは「どこまでできるの炭酸ガスレーザー、何が違うのピコ秒発振レーザー」。

まるまる1時間、一人でこれらの内容をお話しさせて頂きましたので、基礎的な話から実際の臨床編までじっくりと説明することが出来ました。


炭酸ガスレーザーは、ホクロなどの小腫瘍を除去するのに最も使われ、皮膚科ならまず最初に導入する機器とも言えますが、実は機械によって機能は大きく異なります。ほくろをレーザーで取ったら窪んでしまった、などという場合、正しく使用していても、機器の性能が低く上手くいかなかったことが原因なこともあります。このあたりの機器性能の差は何なのか、そして性能が高い機器であれば、こんな事ができるの?なんても含めてお話しさせて頂きました。

ピコ秒レーザについては、従来のレーザーと何が違うのか、理論と実際の臨床を含めて解説しました。新しい機器なので、ただ単に素晴らしいと話すのは簡単ですが、実際には限界もありますし、もちろん欠点も多々あります。従来のレーザーで行うべき治療を、最新だからといってピコ秒レーザーを使えば何でも上手くいくという訳ではありません。

ちょっとシビアな内容も含めて、それなりにまとまった話しが出来たかなと思います。


私は形成外科医です(一応外科手術もやってます)が、最近は皮膚科領域の学会仕事を沢山依頼されます。もちろん形成外科、美容外科領域の仕事も多く、2つの領域で学術活動をするため、何だかんだで毎月複数の講演。有難いことです。


台北での国際学会

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5月1〜2日は台北で開催されたAMWC Asia 2021に参加しました。


と言ってもバーチャルです。毎年ゴールデンウィークは台湾に行ってこの学会に参加していたのですが、昨年は中止、今年はバーチャルで開催でした。事前に録画したプレゼンを送付して、お終い。

オンラインでの質疑応答もあったのですが、都合がつかず、発表のみで失礼させて頂きました。

今回発表したのは、たるみなどの機器治療がいかに予防的側面を持つのか、そしてピコ秒レーザーの多波長組み合わせ治療です。



機器治療の予防的側面は最近私が力を入れている分野で、理論や経験などを踏まえた形成外科的な考察を今回は重視しました。

またピコ秒レーザーの多波長組み合わせは当院で好評なピコトリプルという手法です。台湾の先生方は数年前のAMWCでの私の発表以来、同様の手法をして下さっていて、さらにアドバンスしているようです。そこで、もう一度理論的に考察し直して、理想的な波長や組み合わせなどを考案しました。


最近はアジアでの講演依頼が多く、友人も沢山出来ました。しかし私は英語論文などあまり書いていないので、学術的には胸を張れるような立場ではありません。何より英語が苦手。。。。

他の国のDr.のプレゼン力にはいつも気遅れします。

ただ、私の事をlaser geek、そうレーザオタクとして皆んな評価してくれています(笑)

私にとって最高の褒め言葉。

マニアックな私のキャラはアジアでも少しずつ浸透しているようです。

まだまだ力不足ですが、自分の特性を活かして、対外的に仕事を続けていけたらなと思っています。


書籍の刊行

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この度、私の著書が刊行されました。但し、医療関係者向けの専門書です。


イチからはじめる美容医療機器の理論と実践。第2版です。美容医療機器を使いこなすための基本的な理論とその応用、実践を難しい物理も含めて分かりやすく噛み砕いて書いています。医療関係者は機器の使い方は知っていても、案外基本的な構造などは知らないのです。それを詳しく書いた書籍は殆どないので、好評で第2版を刊行する事が出来ました。


2013年に第1版を刊行して以来、次々に新しい機器が開発されたため、幾つか追加して執筆しました。但し基本理論はもちろん変わりません。そこは変えずに、新しいものを追加、とするべきですが、浅学の身ゆえ、誤っていた内容も多々あり、これを訂正して密かに変更もしています。現在我が国で導入されている殆どの機器について解説したつもりです。


「なぜ、どうして」が分かると機器を使って何が出来るのか、どのように最大限の結果を出すのかが分かります。

長年働いているこの業界への恩返しのつもりです。

このような専門書は印税なんて微々たるものです。私の飲み代にもなりませんが(笑)、少しでもお役に立てればなと思っています。

第109回日本美容外科学会(JSAS)参加

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昨日は午前中を休診にさせて頂き、ANAインターコンチネンタルホテル東京で開催された第109回日本美容外科学会(JSAS)に参加してきました(酒井直彦先生会長)。

緊急事態宣言下でしたが参加者が多く、盛況でした。私は半日のみの参加。

今回のお役目は痩身治療のシンポジウムにおいて座長と講演。



学会初日の朝一番のセッションでしたが、聴衆は多く、痩身治療も徐々に認知されてきたのかなあ。

 

発表は無難に。そして総合討論の時間はたっぷりあったので、痩身治療に詳しくないドクターも理解できるよう、総論的なことから各論的なこと、実践的な内容を踏まえて座長として話をまとめたつもりです(さて評価は?)


当院では冷却装置のクルスカとレーザーのスカルプシュアを軸に痩身治療をしています。単独治療ではなく、組み合わせてボディメイキングをしていくと、より良好な結果が得られると思っています。仕上げやセルライト対策に高周波、超音波をも加えたり、アプローチやゴールも多種多様。

最近は機器の稼働率も高く、人気の治療になっています。

 

演者の先生方と。


昼まで参加してクリニックに戻り、午後は診療でした。慌ただしく働いています。

最近は予約がびっしりで、平常よりもかなり詰めてるのですが、それでも受診を希望される方が溢れてしまい、初診の予約制限をずっとしております。申し訳ありません。毎月1日と15日に3ヶ月先の2週間分の初診予約をお取りしています。

シミ治療のパラダイムシフト

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昨日はCyAsiaのonlineセミナーで講演しました。

台湾の友人Patrick Huang先生の誘いで、タイの「レーザープリンセス」Rungsima Wanirphakdeedech先生と中国の「IPLの名手」Yuan-Hong Lee先生とともにIPL(フォトフェイシャル系の治療)についてオンラインで講演とディスカッションをしました。アジアの医師を中心に視聴がされたようです。

本当に便利な時代になったものです。

 

今回は非常にマニアックな内容で、私は「My paradigm shift of pigmentation removal」、つまりシミ治療におけるパラダイムシフト、理論の劇的な変化についてお話しをさせて頂きました。

IPLは非常に良い治療法です。しかし最近ではピコ秒レーザーが登場し、顔全体のシミ治療には非常に効果的になってきました。IPLでは取れない薄いシミも対応できますし、かさぶたなどのダウンタイム期間も軽減できるようになりました。

その理論構築と今後の予想について持論を述べました。

そして最後はMy dream IPL、つまり理想とする夢のようなIPLについて語り合い、本音で意見をぶつけ合いました。もっと切れ味良く安全であるためにどうあるべきかなど、つっこみ合いました。

 

ただ皆旧知の仲であり、しっかりと相手をリスペクトしながら意見をぶつけ合ったので、聴いていたドクターにとっては面白かったのではないかと思います。

 

もちろんIPLはピコ秒レーザーに劣るのではありません。IPLの良さも沢山あります。広い波長域を持つIPLはシミ以外にも様々なものに有効です。多用途なのです。強烈ではなくマイルドで安全に全顔治療をする上では欠かせないものです。今後もその有効性は変わることがないでしょう。

 

最近、face to faceで討論できないのが寂しいですが、オンラインでは簡単にこのような講演会が開催されることを考えると、海外の学会への参加はあまり重要ではなくなるのかもしれません。

ただ、ボディランゲージでごまかすことができなくなってきたのが悩みの種です(笑)

 


第120回日本皮膚科学会総会参加

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週末はパシフィコ横浜で開催された第120回日本皮膚科学会総会(会頭:自治医大皮膚科 大槻マミ太郎教授)に参加してきました。

私は形成外科医であり、皮膚科専門医ではありませんが、今回は2つの講演をさせて頂きました。但し、共催セミナー。つまり企業の製品をベースにお話するものです。

ムービング式HIFUによるたるみ治療の実際~基本原理から応用まで~

なぜCO2レーザーはスキャナ付きであるべきか?

です。

ムービング式のハイフは痛みが少なく、お手軽なたるみ治療なので当院でも人気の出てきた機器です。最近はクリニックサイトに載せない機器も多数あるので、通院中の患者様かブログを読んでくださっている方しか知らないのですが、評判は上々。

そしてCO2レーザーは私がいつもこだわっている機器です。最もポピュラーでかつ奥の深い機器。その中でも丁寧な施術には必須のスキャナ機能について熱く語りました。


最近では国内のみならず海外の学会も盛んに開催されています。ただ、以前と少し変わってきたことは商業的な企業主催の会はかなり減少して殆どはWEBのみになってきており、学術的なものは現地、もしくはWEBと併用になっていることです。

 

さて、学会が終わり、大学の同期(皮膚科医)と久々に再会、ご飯を食べながら語り合いました。普段は平日夜、仕事終わりが遅いので、やっと念願の寿司!

 

 

熊本で大盛業ののぐち皮膚科、野口博光先生です。


さあ、これから夏の学会シーズン。沢山の講演予定ですが準備が追いつかない状況です。毎日残業。。。。

 

お詫びとお知らせ

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最近、予約が大変混雑しております。

再診の方のご予約も取れにくくなっている現状を鑑み、初診の予約枠をいつもより絞って受け付けておりましたが、それでも追いつかず、ここ数ヶ月は初診のみ毎月1日と15日に3ヵ月先のご予約2週間分をお取りさせて頂いています。本日も10時から初診の予約受付を開始しましたが、1時間半ほどで全ての枠が埋まってしまった状況です。全く電話が繋がらない状況となってしまっているようで、何度もお電話頂いた方からはお叱りのお言葉も頂いております。

大変申し訳ありません。

 

医師が私一人であり、日々ギリギリまで働いても予約枠はこれ以上は増やせない状況です。

今までと何も仕事内容は変えていないので、なぜここ数ヶ月こんな状況なのか、分析ができずに困っています。

 

私の仕事は特別なことをしているのではありません。他より優れた技術がある訳でもなく、医学的に妥当な、ごく当たり前の美容医療をしているだけなので、過度に期待されても、格段素晴らしい結果を出せる訳ではありません。

なにより、これだけ予約が困難となると、医療として一般的な対応をしたり、治療できない旨のお話しをすること自体がお気に召さないこともあるようになってきております。

 

他のクリニックと比較して特殊な治療をしていませんし、魔法ではありませんので、その点はご理解頂き、場合によってはお近くの美容クリニックを受診頂ければ幸いです。

 

そして、当院は9月に移転します。すぐそばなのですが、少し広い場所になります。特別何も変わることはありませんが、施術室が増えるなど、効率良く予約が取れることを最大限考慮した間取りにします。これで少しでも予約が取りやすくなればよいと思うのですが、そのぶん引っ越し期間が必要で数日の休診日を設けます。但し、今年は私は夏休みを取らず、ずっと働きます。それでご容赦頂ければ幸いです。

 

第21回抗加齢医学会総会参加

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週末は第21回日本抗加齢医学会総会に参加してきました。

この学会は加齢に関わる全ての分野の医療関係者が集まる学会で、今年はCOVID-19の話しも含めて、様々な話題の講演を聴講できる貴重な学会です。リアルとwebの併用でした。私は講演があったので、現地参加。京都国際会館です,


今回は粘膜と皮膚からのサンドイッチ照射によるたるみ治療についてお話をさせて頂きました。FOTONA SP Dynamis proによるスムースリフト&Tランナーロボテックリフトです。理論と実験結果などを供覧しその有効性についてお話ししました。最近は毎日のようにこの治療を実施している当院の人気治療です。クリニックの公式サイトには載せていませんので、興味のある方はお問い合わせください。

 

もう一人の演者は佐井泌尿器科・皮フ科クリニックの佐井雄一先生。古くから親しくさせて頂いておりますが、今回は尿漏れと同時に腰痛や腹筋などの筋トレも出来るという磁気刺激装置についての発表でした。この詳細についてはまたブログに書きたいと思います。今年大注目の複合治療。


座長は女性医療のパイオニア、川崎医科大学産婦人科学2の太田博明特任教授と、学会の理事長である順天堂大学泌尿器外科学の堀江重郎教授でした。豪華な顔ぶれ過ぎて恐縮です。


さて、京都を満喫といきたいところですが、学会参加のみ。雨の予報もあってランニング道具も持参せず。夕方到着して昼の講演が終わったらトンボ帰りでした。でも、夕ご飯は食べることが出来ました。久々で嬉しい本場の京料理。






食後はホテルに戻って、一人部屋飲みして、気がついたら8時間も寝てました。久々にゆっくりした気がします(笑)



第141回日本美容外科学会 JSAPS in 神戸

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週末は第141回日本美容外科学会学術集会参加のため神戸出張でした。会長は一瀬晃洋先生(いちのせ形成外科皮膚科眼瞼フェイスクリニック)。

この日は大雨で新幹線が運休。急遽飛行機に変更し、伊丹空港を経て神戸へ。


日本美容外科学会JSAPSでは、毎年秋の総会と、冬夏に小さな学術集会が開催されます。実は私、来年の夏の会を主催することになり、右も左も分からず、そろそろ焦り始めてます(笑)

さてさて、今回の学会では美肌実現のエビデンスというシンポジウムで、演者に指名されました。水光注射やエレクトロポレーション、ピコ秒レーザーによる肌のキメや色調、質感の改善について機器を使った解析を発表させていただきました。

水光注射は、新型になって疼痛の少なさやダウンタイムの軽さなどから非常に評判の良い治療です。真皮にダイレクトにヒアルロン酸を入れ、水分を引き込むことで加齢で低下した肌の張りを回復させます。子供の肌がどれだけ乾燥していてもプリプリしているのは真皮にある大量のムコ多糖類などのおかげです。これをドーピングのように入れてしまう治療です。

そしてもちろんエレクトロポレーションは10年以上前からずっと我がクリニックのスキンケア定番。コラーゲンなどを角質下に押し込み潤いを与えます。毎日多い時で10名ほどの施術があるのです。先日、最新のメソナJも導入しました。

ピコ秒レーザーも毎日何人も受けて頂いている定番。シミなどのメラニン系だけでなく、肌のハリやツヤも改善する、ザ美容レーザー。

当院の定番治療について改めて整理してお話ししました。

神戸は日帰り出張。

翌日はフォトナ社のレーザーについて都内で開催されたセミナーで講演。裏側の粘膜と表面からのサンドイッチ照射によるたるみ治療について解説しました。


休みなく働き、また今日から1週間が始まりました。


ただ、時間は有効に。

神戸の元町にて、洋食屋へ孤独のグルメ。ドミグラスソースがけご飯のドビーライスなるものを。昭和な味わい。





肝斑と美容医療ビジネス

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今月末に私が編集を務めた医学雑誌PAPERS第175号が刊行されます。

テーマは「今、肝斑について考える」です。

肝斑と言えばこのドクターでしょ、という業界を代表する面々に執筆を依頼して、今分かっていること、問題となっていることなどについて述べていただきました。



かなり濃密な内容になったと自負しています。一般の方は読んでもさっぱり分からないと思いますが、肝斑を治療しているドクターにとっては知っておくべき内容満載です。

特に問題となるのがレーザー治療です。肝斑にレーザーを照射するのは禁忌ですが、唯一レーザートーニングという低エネルギー密度で照射するテクニックは広く行われています。この理論や科学的根拠、副作用など含め、著名な先生方に執筆して頂きました。

レーザートーニングはきちんと手順を踏んで実施すれば、結果の得られる良い方法ですが、診断もつけずに何でもかんでもトーニングという流れが今の業界では広がっていることが大問題となっています。当院でも肝斑と診断されてトーニングしたけど何も良くならなかったという患者さんが多数来院されます。

スキンケア指導や内服、塗り薬処方など一切なく、トーニングだけの治療をしたなんて例も多々ありますが、20歳そこそこの女性の肌の赤みや日焼け?などに肝斑ですと言って、トーニングを10回以上、かえって悪化する例なども最近は多くなりました。そのクリニックでは良くなりましたねーなんて言われたそうです。

こんな事をしていると、トーニングの評価はガタ落ちです。

肝斑にレーザートーニングを行うのは最初の手段ではなく、様々な治療をしてから補助的に考えるべきものです。

きちんと診断して、行うべきファーストラインの治療をして、その上でトーニングをするべきであり、そこに至るのはせいぜい10〜20%程度です。トーニングはビジネスツールではありません。この点についても問題提議している先生方にきちんと解説して頂きました。

レーザートーニングは本当に奥が深いものです。肝斑ではない病変が混じっていてもトーニングで良くなる事も多々あり、だからといって美肌治療として適当に行われるべきものでもありません。

肝斑治療としては専門性の高いものです。テクニックは簡単でも、診断や肌の見極めなど誰でもが簡単に行うべきものではありません。トラブルや効果など、ある程度様々なメラニン色素性疾患治療の経験があるドクターが慎重におこなうスペシャリティの高い治療と言えます。


そもそも肝斑はどんな治療をしても完治しません。アザなどはレーザーで完治しますが、肝斑は糖尿病や高血圧みたいなものです。生活習慣で改善するし、治療で抑えられますが、治ることはありません。

完全に消えてもスキンケア、日焼け、女性ホルモンなどの影響でぶり返す事も多々あります。

但し期間限定。老年になると自然に消えていきます。

こんな事をきちんとまとめて問題提議したこの医学雑誌、沢山の美容医療関係者に読んで頂きたいです。


さて、それ以外にも海外のお仕事もオンラインでこなしてます。炭酸ガスレーザーの機器の開発ミーティング。

地味に業界に貢献してる自己満足。

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