昨日は午前中休診とさせて頂き、品川プリンスホテルで開催されている日本美容外科学会(JSAS)に参加しました。
このJSASは私が所属・評議員をしているJSAPSと異なり、非形成外科出身の開業医で構成される学会です。
純粋な美容外科では時に形成外科的な知識や技量が邪魔をします。しかし一方でトラブルなどがあった時、非定型的な症例に直面した時には、形成外科の経験が必須となります。
さらに私のような非外科的な手技を主体としつつ手術もおこなっている医師としては、皮膚科的な知識も重要となります。
それゆえ2つの美容外科学会、そして形成外科学会、美容皮膚科学会を行き来しつつ、勉強をさせて頂いています。
このJSASではなぜかここ数年連続して講演をさせて頂いています。
今回はランチョンセミナーでヒアルロン酸の注入手技に関する講演をさせて頂きました。
座長はクロスクリニックの石川浩一先生、他の演者はいわきクリニックの岩城佳津美先生。学会ではいつもご一緒させて頂くメンバーなのでお気楽でした。
少量の注入で自然に仕上げていく手法「プレーンリフト」の話しを主に、他の治療との組み合わせなども解説しました。
私も気がつけば約20年間、コラーゲンやヒアルロン酸などの注入療法をおこなっています。その歴史なども少しお話しさせて頂きました。
最近この手の話しをすると、何だか随分歳を取ったなと感じます。若手のつもりが中堅になり、そして。。。。
時代変遷や総括の話しをするようになったらベテランだよとある先生から言われたことがあり、いつも最新の情報を提供するつもりで仕事してきたはずですが、講演の中に時代変遷の話しを入れるようになった自分に、「あっ!」と気づくこともしばしば。
今回の学会、テーマは「美容医療の新たな時代」となっています。
そして機器に関する講演は殆どなく、手術以外は糸や注入のお話しばかりでした。
JSASは美容皮膚科的な流れ、機器治療から脱却する方向性なのでしょうか。
私自身も徐々に中堅ではなくなりつつありますので、そろそろ自身の方向性も絞っていかなければいけないかな。