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Channel: 美容外科開業医の独り言
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リスクとダウンタイム

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以前にブログで書きましたが、重要な事として、リスクとダウンタイムの違いがあります。
大きな効果を得るための治療にはこの二つが大きく関わってきます。
レーザー治療などにおいて、時間は沢山取ったので、どんなに赤くなっても、かさぶたができても構わないので、強く照射してほしいと言われる事があります。
しかしながら、強い照射には長いダウンタイムだけではなく、リスクもあるのです。
ただ赤みやかさぶたが長引くだけなら、よく説明して治療すれば何の問題もありません。しかしリスクとして危惧していた傷跡が残ったり、かえって悪くなってしまうような事が起こる確率も高くなるのです。
我々医師は、この点を強調してお話ししますが、時々聞く耳を持たない患者様がいます。
これは非常に危険な事なのです。
しかしなかなか理解してもらえない事もあります。
時間を作ったから最大限の結果を短期で得たいという気持ちは分かりますが、トラブルを起こしてしまっては治療の意味がありません。
きちんとリスクの説明を受けて納得、同意して、その結果副作用を生じた後の責任は全てドクターにという例が最近増えています。当院にいらっしゃる時には前医への怒りで満ちており、話を聞き始めた時はお気の毒に思っても、よくよく聞いてみるときちんと説明も受けていて、確率論としてのトラブルであるにも関わらず、その後の治療には非協力的であったというのは、良くないことです。
当院では、理解頂けていないと判断すれば、治療をお断りしています。
美容医療は魔法ではありません。悪くなるリスクも理解し、不幸な事に合併症が生じたら医師ときちんと話し合い、できる限りのリカバリー治療を受けるのが基本です。
「私だけは大丈夫」という思い込みはやめて、冷静に考える必要があるのです。
どんなに腫れても赤くなっても良いから、最大出力で、というのは間違いです。その分だけトラブル、後遺症を生じる可能性も高くなるのですから。

偉そうに書いている私も、やはりこういったトラブルは時々あります。

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肝斑治療の選択肢:レーザートーニングは有効か

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先週末は第8回日本美容抗加齢医学会(会長:湘南鎌倉総合病院形成外科 山下理絵先生)が横浜で開催され、
$美容外科開業医の独り言-山下学会

パネルディスカッション「laser toning:その有効性を考えよう」の演者の一人として講演してきました。
私の他は中野医院 中野俊二先生、日本医大皮膚科 船坂陽子先生、昭和大学豊洲クリニック 加王文祥先生が演者で、座長は新橋形成外科の新橋武先生という豪華メンバー。少し気後れしつつも面白い討論ができました。

肝斑に対しては近年低出力のQスイッチNd:YAGレーザーを照射するレーザートーニングという手法が登場、今まで難しかった肝斑治療に大きな光が差し込みました。ただ、その理論的裏付けはまだまだ不十分であり、臨床結果がやや先走りしている状況です。そのなかでこの治療法に絞って詳細に議論するという試み、かなり盛り上がりました。
通常のシミ治療用レーザーでは肝斑は悪化し、禁忌とされていますが、レーザートーニングはメラニンを含む細胞を瞬時に光熱作用で破壊することなく、作る細胞をじわじわと痛めつける手法です。そのため隔週ごとに複数回の治療が基本となります。
また肝斑は治りません。慢性進行性の病気みたいなものなので、効果があってもその後は維持をすることが求められます。糖尿病みたいなものです。飲み薬だけではなく、食事制限や運動療法が必要なのが糖尿病であり、それと同様に肝斑では、擦らない、紫外線を浴びない、乾燥させない、ストレスを与えないのが重要なのです。それを怠るとすぐに悪化します。

今回の討論では、レーザートーニングは有効であるという意見で一致しました。ただ、高出力頻回に照射を続けると「白く抜ける」ようになる部位がまだらに生じる事があるので、照射回数や間隔には注意を払うべきという報告もありました。また私が考案したスタックトーニング(アレックストライバンテージという長めの照射時間を持つQスイッチレーザーによるトーニング手法)の理論と有効性も概ね良い評価を頂き、一安心。


他に、肝斑のなかで目の近くの部位、治療などでライン状に色素が残った場合などにおいて、血管の関与など皮膚の深い部位である真皮との相互作用も考えられるとの意見を頂きました。レーザートーニングなどでも、このライン状の色素は反応が悪く治療に苦慮することがあります。真皮へのアプローチも考えていかないといけないのでしょう。実際、真皮からの様々な因子が肝斑には影響を与えるとされています。この影響を遮断できる治療が見つかれば、更なる展開が得られるのではないかと思います。

いずれにせよレーザートーニングは既に世界中で実施されており、否定的意見もまだありますが、今後は大きく発展していく分野であることが再確認されました。
レーザー脱毛なども初期は否定的意見がありましたので、それと同じなのだと思います。
あとは、この治療法を正しいものとして、その手法を標準化し、トラブルなどないよう、そして最大の効果が得られるよう整理をしていかなければいけません。

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美容医療できれいに年を取る

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今週末は関西で注入セミナー講演。またしても週末は仕事ですが、楽しくて仕方がないワーカホリックです。7週間連続で休日は仕事の予定なのです。開業医に有給休暇はありません。。。。

さて、
何度も書いていますが、美容医療によって真の「若返り」をすることはできません。細胞レベル、全身を含めて不老不死が不可能である現在、我々美容外科医がしている仕事というのはあくまで「外見上」の改善です。
それでは意味がないのかというと、私自身はそうは考えていません。加齢によって減少した顔のボリュームを元に戻したり、下がった皮膚や皮下脂肪を持ち上げたり、肌の張りを回復したりすることで「若い印象」を作り出すことはできます。以前は手術で引き上げる、いわゆる外見上の若さを取り戻すよりも「たるみ」を解消することに重きを置いていたのですが、今はいかに若い頃の輪郭や質感・肌つやを取り戻すかが世界的主流です(もちろんその中に手術も含まれます)。これによって患者様自身が気持ちも軽くなり、明るくなることこそが美容医療の「若返り」なのだと思います。外見の改善によって得られた自信や様々な習慣の変化というのがQOL(Quality of life)つまり人生の質や社会生活の質を向上させるのです。
ほんの少しだけでも以前の自分より綺麗になって、楽しく生活することが治療の柱です。メディアで紹介された記事や友人の噂などに焦って、年を取った自分自身にいらだちを感じて何でも良いから美容医療を受けるよりも、きちんと自分なりに「若くなる」「若く見える」ことを考えて前向きな生活を送るために治療をお受けになることをお勧めしています。

そして「若返り」はできなくても「若さをできるだけ維持する」ための治療も重要です。綺麗に年を取っていくための治療は注入剤などではなく、機器によるリンパの改善や肌のコラーゲンの質を維持する、肌を健康に保つものとなります。当院の機器ではテノールやメソアクティス、アイコンなどが該当します。

綺麗に年を取るために美容医療を上手に利用して頂ければ幸いです。

美容医療における禅問答?!

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治療において、よく禅問答のようになる事があります。
「友人にばれたくない、何かしたと分かられたくない。」
「しわを消してほしい、シミを取ってほしい。」

じゃあと軽い治療をすると、「誰も気づいてくれない..... 効果がない」と言われます。

「ばれたくない」けど「他人に気づいてほしい」、禅問答のようで難しいですが、言いたいことは分かります。

どういう治療をすれば良いのでしょうか?
友人には「肌がつやつやだね」「元気そうだね」「いつ見ても綺麗だね」
漠然と全体としての変化、自然な変化であって、決して治療しないと起こりえない表現をされたくないということです。
「最近シワが減ったね、何かした?」と言われたら、治療は上手くいっていないのです。
治療したそのものの変化を気づかれたくないという事になります。

ただ、個人によって予想・期待している変化は異なりますので、またそのあたりも難しいところです。いかにやり取りの中で希望する変化のレベルを見極めるかが、美容医療では重要であり、「腕が良い」だけでは患者満足度が上がりません。

しかしながら、何でも患者様の言うとおりに実施すれば良いものではありません。客観的に見て輪郭が不自然になってしまうような場合、本人が気づかなくて大きな変化を望んでいたら、どんなに強く希望してもそれを止める必要があります。本当におかしな状況になってしまったら、殆どの他人は面と向かって変だとは言いません。それをお話しするのも、医師としての務めです。

革新的な肌診断機器

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例年診療が非常に混雑する12月。今年の予約は再診も含めて殆ど埋まってしまっている状況です。特に年末は2ヶ月前のお申し込みでも予約がかなり取りづらくなってしまい、皆様にはご迷惑をおかけしております。申し訳ありません。
毎年のことなので、完全予約制とはいえ少しでもご希望に添えるように予約枠を調整しています。そのためお待たせする時間がいつもより少々長くなるかと思いますので、その点はご理解頂ければ幸いです。

年末年始は12月31日から1月5日まで休診(電話受付含め)となりますが、メールでの対応は実施する予定です。
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さて、昨日もセミナーの講演。これが今年最後の講演でした。まだ週末には海外出張やカンファレンスなどがありますが、やっと様々な準備から解放されるので、少し自分時間を持とうと思います。

昨日のセミナーでは今私が最も気に入っている肌診断機アンテラ3Dについてお話しをさせて頂きました。こういった類の機器はクリニックの収益には一切ならないものですが、実際の診療の場においては非常に有益なものです。肌にあるメラニンや血管の量・部位を客観的に評価したり、シワや弛みをビジュアルにお見せするだけではなく、光の当たり方によって目立つ弛みやクマなどを特殊な技術によって再現もできます。肉眼では見えない肝斑も評価出来ます。特に弛みなどは3D化して確認することができるのです。
美容外科開業医の独り言-通常
通常撮影画像

美容外科開業医の独り言-メラニン
メラニンの強調画像

美容外科開業医の独り言-各種アンテラ
各種解析


患者様が本当に気にしているものは何なのか、シミと思っていたら赤みであったり弛みによる影であったりということを可視的に明確にして、カウンセリング時の食い違いなどを減らすことが可能となります。
診察室のパソコンで、数秒のお時間で撮影・その場で提示出来ますから、学会用の解析や肌診断としてよりもむしろ診療における「お助けツール」として非常に役立っています。

治療法の革新も重要ですが、このような診断機器もどんどん新しくなっていきます。アンテラ3Dを導入したことで、より客観的に様々な評価をできますし、患者様にとってもビジュアルにご自身の肌状態を確認頂けるようになり、より一層の満足度が得られるのではないかと思っています。








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今年最後の韓国出張

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週末は韓国へ1泊2日の出張でした。
今回は学会ではなく、新しい治療法の視察です。
訪問したのは青春成形外科。ソウルの江南一等地にあるクリニックで、診療中かなり活気があり、ドクターも忙しそうでした。
青春形成

最初に見せて頂いたのは韓国のFC-solutionを用いた注射。腫れなど生じずに顔の形態を整えていくことが可能とのことです。副作用が殆どないようなので、結果が良ければ当院でも取り入れてみたいと感じました。
輪郭
実際の施術風景。本当に単なる注射です。入れる深さや方向が重要だそうですが、作用機序などまだまだ不明な点が多く、もう少し検討の余地はあります。

他にもパンパン注射!?という面白いネーミングの機器もありました。
パンパン注射
炭酸ガスの圧力でヒアルロン酸などの成分を針など使わずに皮膚内に注入する機器です。薬剤が拡散する瞬時の圧力によって皮膚内を押し広げ、コラーゲンを増やす機器の一つですが、これは微妙なところです。もう少し情報を集めてから考えようかと思います。

院長のDr. Kang、一緒に訪問したグランクリニック中村先生と記念撮影。
韓国集合写真

その後は幹細胞を用いた再生医療系の専門会社を訪問。
ステムセル
世界中に輸出しているそうで、基礎理論の説明を含め、結構熱いディスカッションができました。特許も多数取得しており、基礎研究もしっかりとしたメーカーです。海外の大手企業との取引、OEM製品を作っている実力派という印象でしたので、今後もお付き合いをさせて頂き、良い製品があれば導入したいと思います。
ステムセル2

そして夜は中村先生、同行の業者さんとともに夕食を取りつつ、美容医療の現状や経営のことなど語り合い、深夜まで飲み続けました。。。。
中村先生は名古屋の実力派ドクターで、以前から親しくさせて頂いています。流石と思う話も沢山聞かせて頂きました。

翌日は遅めの起床の後、昼ご飯を食べてそのまま空港へ。帰国の途につきました。
ハードな週末でしたが、日本国内でのセミナーでは得られる情報が限られるゆえに、こういった海外視察は必要であり、来年に向けてまた色々な戦略が見えてきました。

そのあたりの話は次回のブログで。


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美容医療機器の進歩と注入系の進歩:今後の展開

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12月も半ばを過ぎ、年末に向けて忙しくなってきました。ダウンタイム(かさぶたや腫れ、赤みなど)のある治療をお受けになる方が多く、おそらく来週はその傾向がもっと顕著になると予想しています。

美容医療の世界では、この10年ほど機器の進歩が続いてきましたが、最近は全く新しい理論の機器の登場が少なくなっており、通常の産業と同じく安定した市場になってきたのかなと実感しています。もっとも特殊なプラズマ波と薬液の機械的導入をする機器や、焦点を合わせてレーザーエネルギーを局所に集中させる機器、各種部分痩身機器など、まだまだ目が離せないものはありますが、どちらかというと既存機器の改良型、成熟した高性能機の登場が多くなっているのが現状です。当院でも、新しい機器はもちろん導入しますが、従来の機器の後継機種買い換えなどもきちんとおこなっていきます。10年経てば、機器も古いものが出てきます。買い換えが必要なものも当然ですが幾つかありますし、むしろきちんとメンテナンスして長く使っていくことをしなければいけない機器もあります。
当院で患者様の評価が高く施術を受けられる人が多い機器はテノール、メソアクティスなど割とベーシックな施術、マイルドな結果を出す機器が主です。日本人的とも言える、穏やかな作用でかつ効果は実感されるものです。もちろんサーマクールやエコツー、コアなどハードな機器の人気も高いのですが、ベーシックな機器は反復継続が基本であり、もう7年以上も治療を継続されている方も多くなってきました。
ゆっくりと加齢に対してケアをしていく方針と、もう一方でより積極的に新しい機器、強い効果の機器による施術をおこなう方針、どちらも間違いではないですし、むしろベーシックにケアをしつつ、時折強い治療をお受けになる方(併用治療)の比率が多くなってきたかもしれません。

さて、機器の進歩に対して、注入系の治療はここ数年で種類・方法が非常に増えてきました。古典的なコラーゲンやヒアルロン酸、ボトックスの注射はもちろん今でも中心的存在ですが、5年ほど前から登場してきたレディエッセ等によるボリュームアップリフト、水光注射のような表面的な肌質改善、ボトックスを浅い層に注射して引き上げ・張り感を出すボトックスリフトなど、新しい概念でおこなう方法が脚光を浴びてきました。
これらは韓国で先に流行することが多く、最近では韓国発祥のものも多数登場してきています。水光注射がその良い例ですが、他にも効果のほどは別としてサーモン注射などなど。
先週末に出張して見てきたFC solutionによる注射などもその一例です。
そして韓国だけではなく、台湾に視察したときも現地業者が開発した自己多血小板血漿(PRP)フリーズドライ製品など面白いものが多数ありました。
注入系の薬剤はヨーロッパなどで伝統的にメソセラピーなどで使われているものが多く、既に歴史があったり、安全性が経験で裏付けられているため、作用機序がやや不詳であっても長年のデータから使いやすいものが多くあります。そして我々のまだ知らない薬剤も多数あり、これらを韓国等では情報収集し、現在風にアレンジすることでまだまだ新しいアイデアが出てくるのではないかと予想しています。
日本ではアメリカの情報を取ることは簡単ですが、韓国というのは言葉の壁から、国内でのみ情報が飛び交い流行までなっても、我々の耳には入ってきません。私自身は韓国に強い業者と最近は情報交換を密におこない、必要によっては現地で視察をしてきますが、さらに最近沢山増えた韓国人ドクターの知り合いからも直接聞いたり、評価を伺ったりしています。

国内でただ待っているだけでは何も新しいものが手に入りません。その点が面倒ではありますが、今後もアジア圏には視察に行って色々な新しい治療を学んでこようと思います。そしてそれを日本人向けにアレンジし、より満足度の高いものに仕上げることも日本人ドクターの使命ではないかと考えています。日本人は品質や安全性にこだわることが多く、現地の業者さんはそんな細かいことまで気にしないでと言いますが、それなりに我が国での流通量が増えると、真剣に話を聞いてくれ、改良してくることも多くなったのです。

さて昨夜は美容系ドクター達との忘年会でした。学会などで話をしても得られない情報、個々の工夫などを語り合うことで、自分自身の勉強になりますし、それ以上に親睦も深まり、楽しく仕事出来ます。2次会はさらに人が増え、ものまねBARで楽しく飲んだのですが、その写真は皆さんの名誉も含め、秘蔵ということで。。。。

忘年会

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美容医療における本格的レーザーって?

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メリークリスマス!

今日はクリスマスイブ。それでも多くの患者様はかさぶた・内出血や赤みの生じる治療をお受けになりました。今週はレーザーや注入系の治療が目白押しです。一方で手術はその後のケアの関係上、先週で終了とさせて頂きました。抜糸までの期間が年末年始の休診中に重なるので、万一何かあっては対応が後手になると考えての対応です。我が儘で申し訳ありませんが、ご了承ください。

さて、今週レーザー機器はフル稼働であり、電力消費量も相当なものになります。最近の機器はコンパクトでも高出力なものが増えてはいますが、やはり本格的な機器は最新でも200Vで20~30Aの電源を要するなど、家庭用コンセントでは稼働出来ないものが多いです。
100Vの電源で使える機器は、光治療機器や高周波、超音波機器、発振の際に高温を要求しないレーザーが殆どで、一方で200Vかつ高いアンペアの機器は機器を安定させるのに高度な構造を有するレーザー機器となります。
発熱量も相当なものですし、そのような機器は作動音も大きいため、いつもよりちょっとクリニック内の雰囲気が違うと感じる方もいるかもしれません。それにはこういった理由があるのです。

クリニックを作る際に、将来を見据えて高いボルト、アンペアのコンセント工事をしておかないと、買いたい機器も買えないため、当院ではビル本来の電力供給設備に加えて、当院のためだけにそのような設備を屋上に増設しています。
外観が綺麗なことも重要ですが、私の個人的性格上、そちらにお金をかけるよりも機器を稼働させるための設備投資に重きを置いています(ある意味、本格的なレーザー系クリニックかどうかは200V電源のコンセント数で分かるかもしれません)。
だからこそ、年末に機器をフル稼働させてもまだ余力がある状況なのです。

さてあと1週間、予約は残念ながら埋まってしまいましたが、キャンセル等で変動もあります。
お急ぎの方はお電話にて予約状況を確認頂ければ幸いです。

今年最後のブログ更新

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当院は12月31日から1月5日まで年末年始の休診となります。

この1年を振り返ると、執筆した医学書の出版、レーザーの新規開発や新しい照射モードの発案改良、水光注射の本邦導入における設定開発、多数のセミナー講演など、学術的・対外的に充実した年でした。もちろん診療の方も毎日多数の予約を頂きましたし、新しい治療も幾つか開始して、忙しく過ごしました。
患者様、業者の皆様、同業のドクター、そして当院スタッフ・家族に支えられ、日々充実した素晴らしい一年であったことに感謝です。

まだまだ医療技術も完璧ではないですし、人格的にも未熟で、ご迷惑をおかけしたことも多々あったかと思います。この場を借りてお詫び致します。

年末年始は少しゆっくり過ごし、来年するべきことや新しいビジョン、構想もじっくりと整理して、また心も新たにより良い美容医療に向けて邁進していきたいと思います。
もっともっと知識も増やしたいですし、技術も向上したいと願っています。その努力を欠かさぬよう、常に前を向いて進んでいきます。
優秀なドクター達と比較すると私は凡人です。ただ、常に前を向いて努力すること、これだけは忘れずに、来年もより良い医療ができるよう毎日勉強しようと思います。

至らない事も多いかと思いますが、皆様来年も宜しくお願い致します。

今年の美容医療予測と自己目標

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当院は本日より診療開始です。
年末年始の休診期間中はお電話対応などできず、ご迷惑をおかけしました。本日から通常どおりの対応となります。

最近はネットの発達によりメールのやり取りによる突発的な対応も可能ですし、予約申し込みも受け付けることができます。今回の休診期間中も、ネット予約への返信、予約空き状況の更新などをおこないました。レーザー治療後のダウンタイム中の心配事などもメールで対応しました。

ただ、診察ができないと対応不可能な場合もあります。そのような可能性がある治療は年末ギリギリはお断りをさせて頂いています。年末に手術して年始に抜糸という場合、万が一元旦に転んで傷が開いた、などとなると休診するわけにはいきません。
週末程度なら何とかなっても、1週間放置はできません。

よく言われる「美容外科の稼ぎ時」ではあるのですが、年末はレーザー等を主としてここ数年仕事をしています。


さて、美容医療業界の今年はどうなるのでしょう?

毎年予測しながら仕事を計画していきますが、新しい機器登場も以前ほど活発ではありません。マイクロプラズマ&高圧超音波導入機器、非接触型高周波の痩身機器、焦点式多方向レーザー照射のシワ取り機器など全く新しい発想の機器は非常に興味深いですが、あとは旧型の改良、モデルチェンジ版となるので、新しい機器導入と旧機器の買い換えが進んでいくのではないかと思います。

注入系には色々な動きがあると思います。国内承認される注入剤も登場予定です。他にも韓国などでは腫れない・効果のある顔面の引き締め注射が登場しています(昨年視察・試験済み)ので、どれくらい効果が出るかを見極めて国内でも開始されるでしょう。
注入系は材質だけではなく技術も重要であるため、今年もまた海外での研修を受けてきます。

私自身を優れているとか、技術力があるとは言いません。自己満足すればそれで終わりです。ただ、患者様に向かって腕が悪いんですと言うことはしないでしょうし、またそれでは困ります。
それゆえ海外に行って、新しいもの・より優れたものを研修してくる必要があります。
権威や名医と自分から名乗るのは簡単ですし、メディア・ネット上の評判は便宜を図ったりお金を出せば細工できます。今や一般の方はそんなこともお見通しであり、だからこそ常に努力していかなければならない時代です。
残念ながら凡人である私は、人よりも少しでも努力して、自らの理想とする美容医療に邁進していきたいと、そう思います。

切れば傷跡

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当院では傷跡の治療を希望される患者様が多いのですが、初診時によく言われることとして、
「治りますか?」という質問があります。
答えは非常に難しいです。消えるということまで求める場合は「ノー」と回答しなければいけません。またどれくらい良くなれば満足されるのかにもよります。じっと見られないと分からないレベルなのか、少しでも良くなれば良いのか、個々に求めるレベルは様々です。
また傷跡と一口に言っても、その大きさや深さ・盛り上がり、線状なのか面状なのか、色は白いか赤いかなど多種多様です。

そしてもう一つ、多いのが美容外科手術などで生じた傷跡を消したいという希望です。当然手術する前にはきちんと説明を受けていると思うのですが、傷跡が残ったから消してほしいという患者様は結構いらっしゃいます。治療前に傷跡は残らないと言われたのかと尋ねると、目立たない傷跡と言われたが、想像以上に目立つと。
時には医師側の説明があまり良くないこともあると思いますが、本当に丁寧に縫合してあり、客観的には目立たない、殆どわからない傷跡になっていても、傷跡が残っている、美容外科で傷跡が残るなんておかしいと主張されます。
大事なことは、縫合するような傷を作れば、どんなに丁寧に処理しても必ず傷跡は残るということです。全く何もなかったように消えることはありません。綺麗に仕上がった傷跡は、目立つ目立たないは主観の問題であり、消える消えないの話になると非現実的です。
手術を受ける段階で、それは納得するべき事項です。切ったあとで、僅かに残った傷跡が気に入らないから、レーザーで消してくれと言うのは非現実的なのです。ゲームのように気に入らないからリセット、というわけにはいきません(もちろん残念ながら目立ってしまっている傷跡は積極的に治療をします、現実的に)。

同様に、お子さんの傷で多いのですが、子供がケガをして縫合した、傷跡は残るのかと質問されれば、縫合した医師は、傷跡は跡形なく消えるとは言いません。その段階でショックを受けて、色々なクリニックに問い合わせたり、受診したりされる方も多いようです。もちろん最終的に目立つ傷跡になれば再縫合(瘢痕形成術)やレーザー等による治療をする事もあります。しかしながら、幸い目立たない傷跡になった場合でも、消えるまで徹底的に治療したい、子供のためだから、というのは、気持ちは分かりますが、現代医学の限界を加味すると、親のエゴとも言えます。
傷跡を消す方法がない現在、本人は傷跡を気にしてもいないのに病院を連れ回し、痛みのある治療をお子さんを抑えつけながら実施していくこと、これが本当に子供のためなのか、ということです。傷跡のレーザー治療はまだまだ発展途上です。将来素晴らしい方法が出てくるかもしれませんが、幼少期に病院で痛い思いをしたお子さんは、それが心のトラウマになって治療を受けたいとは思わない可能性があります。
幼少時は、イジメの原因になるようなひどい傷跡でない限りは、子供が治したいと思っていないのです。親が治したいと思っているのです。その点、本当に子供のためなのかは考える必要があります。


シワ治療にイージスヤグ

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先日12日(日曜)は業者さんの水光注射セミナー。座長を務めさせて頂きました。参加者も多く、議論なども活発で、楽しい会でした。
水光2014
演者の青山エルクリニック杉野宏子先生(左)、麻布ビューティクリニック加藤聖子先生(右)と。

さて、
シワ治療用のレーザー、イージスヤグの評判が最近非常に良く、目の下の張り感や皮膚の厚みなどが改善しているという自覚的効果・満足感が得られています。
治療をお受けになる患者様も増えており、評価がさらに固まってくるのではないかと期待しています。

そして懸念であった痛みに関しても、かなりコントロールされてきています(もちろん効果が大きい治療は痛みもそれなりですので、麻酔をしています)。
熱傷などのリスクも避けられるよう照射モードを改善しており、効果と安全性という意味でもバランスの取れた良い治療になりつつあります。
当院以外でも、本邦にて数台導入され、今後は世界的展開も視野に入れているようです。

ただ、こういった治療には魔法のようなものはありません。効果は限度があります。照射を繰り返せば目の下のクマやシワは改善しますが、消え去ることはありません。

先日もテレビ番組で、メスを用いない美容医療の一部が魔法のようなものとして紹介されていました。我々から見て凄く良い結果だなと思うものに対して、コメンテーターの医師が、こんなのは当たり前で、90%以上は同じような結果になると言い切っていました。一般の人が言うならともかく、医師の資格を持つ人間が誤ったことを断言するのに対しては、ちょっと驚きを越えて、呆れました。
テレビを見ていた人は、どう感じるでしょうか?
メディアが新しい治療や驚くべき結果を取り上げて、上手く情報として発信するのは当然です。また取材を受けたクリニックも最新のことをしているわけですから、自信を持って公表しているし、そうあるべきです。しかしそのような最新の治療を、そんなの今の医学では常識なんです、と言い切って特殊な治療を一般化してしまうのは業界的には迷惑な話です。

美容医療:機器と注入治療双方の重要性

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昨日は世界有数の美容医療機器メーカーAlma lasers社関連の美容セミナーで講演しました。
大学名誉教授など蒼々たるメンバーのなか、私の講演は新しい治療機器LEGATOの理論と臨床結果について。
講演

プラズマと超音波によるニキビ・ニキビ跡、傷跡の治療をお話しさせて頂きました。まだ当院でテスト中の新しい治療機器で本邦では未導入の機器ですが、非常に結果が良く、日本人向けの設定など今後色々と探っていき、できるだけ早い段階で治療として提供できればと思っています。

講演者と

講師・座長の先生方と。


さて、美容医療機器の進歩とともに、外見を若くする手法は非常に発展してきました。
しかしながら機器を用いただけで若くなることはできません。
以前から書いているように、老化、その中で「しわ・たるみ」とは、皮膚や筋膜などの弛緩、張りの低下のみではなく、骨や脂肪の下垂と量の変化も重要な要素です。
脂肪を増やしたり、骨の形状(骨粗鬆症などによる密度・質量・形態変化)を元に戻すことは、機器では不可能です。
何らかの刺激で元に戻せないのが難しいところです。
たとえ、若い頃と比べて顔が丸くなったといっても、それは体重の増加や代謝の低下による皮下脂肪の増量であり、下垂していることには変わりありません。増えた脂肪を取ったからといって元の顔になるわけではないのです。その上、若い頃にあった「正しい位置・上方の膨らみ」は減少してしまっています。
最近では若い頃の顔の形状を、ハート型(頬のふくらみと顎のシャープさ)で表現するのが世界的趨勢です。老化して台形になった顔面の形態においては、いくら下方の脂肪(台形の下角の部分)を取っても、元の上方の張り感は回復しないのです。

そのため、治療としては機器だけではなく注入療法(ヒアルロン酸やレディエッセ)を併用することが選択肢となります。もちろん注射が怖い、そこまでしたくないという人も多く、強要するものではありませんが、機器では肌の張り感やフェイスラインなどの引き締め効果は出せても、ボリュームの増加は難しいものです。
その中でVシェイプという機器は、不要な脂肪の形状をシャープにして若い頃の顔・V型に近づけることができますし、サーマクールやウルセラも引き締め・引き上げにおいては絶大な効果を発揮します。
その上で、注入系の治療をおこなうと、頬上部の張り感や若い頃の隆起を自然に得ることができます。欧米などでは注入剤だけで顔を作ることもよく実施されていますし、口唇や眉の隆起も若い頃に近づける手法があります。

機器だけしか用いない治療は片手落ちであるため、治療メニューに注入系がない医師は美容医療の専門家ではないのです。
逆に言えば、注入系だけでは若い外見を作る上では不完全であり、肌の質感や形態変化には機器は必要不可欠です。
これらの組み合わせやバランス、患者希望などによる正しい選択のうえで、美容医療はおこなわれるべきです。

私のクリニックの施術は機器治療のイメージが強いかもしれませんが、実際には手術もするし、注入系治療を多数おこなっています。注入剤に関する講演も国内外でおこなっています。そして海外を含め最新の手技を勉強しに行くことを常にしているのが現状です。
昨日一緒に講演した先生方も、注入系のセミナーでもよくご一緒します。あきこクリニックの田中亜希子先生は注入系においても色々なセミナーで講演されていますし、神戸大名誉教授の市橋正光先生は再生医療として自己線維芽細胞の注入治療まで実践されておられます。
皆さん、総合的に加齢に対する美容医療を実践されているのです。

ただ、日本では機器治療が主役となることは今後も続いていきますし、患者様の多くはそこまでの治療しか望まれません。
しかし知識として、注入系による治療のアドバンテージも知って頂きたいと思います。

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美容医療:自分にぴったりの治療をするには

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先日、美容医療に関わる医師の親睦会がありました。若手からベテランまで、チェーンクリニックから個人医院、大学病院勤務まで、多くの医師が集いました。
美容医療は形成外科と皮膚科学会だけでなく、美容外科学会も2つに分かれていますし、それ以外にも小さなグループがいくつもあり、横の交流はオフィシャルには不十分なところも多々ありますが、個人的なネットワークを繋げると非常に大きな人脈となります。今回はそんな繋がりを大事にしているドクターの集まりでした。本当に美容医療が好きな、熱心な医師ばかりです。
こういった人間関係は仕事上の悩み相談や情報交換をするのに重要ですし、新しい治療、より良い診療に役立つばかりでなく、業界全体を動かす一つの集団になり得る可能性を秘めていると思います。専門医かどうかだけではなく、全体を俯瞰した物言いをすれば、様々な考えの医師がトータルとしてこの業界をどう動かしていくのか総意を推し量る良い機会にもなります。

関東美容医師会

今回の親睦会では、内科的アンチエイジングで有名な青木晃先生(私の大学の先輩です)が、ワインとアンチエイジングについて講演されました。抗酸化力や殺菌力、長寿遺伝子の賦活化などを高級なワインを飲みながら聴講するという非常に有り難いものでした。

さてさて、
患者様個々の美容医療に対する要求・治療というのは、ワインに対する考えに似ています。

ワインをこだわる人は、勉強をしっかりしていて、その産地・品種・製造法にも詳しく、また微妙な味の違いを様々な言葉で表現します。美容医療にこだわる人も同じです。色んな情報を収集した上で、機器・治療法に詳しく、それぞれの違いを理解し、微妙な差まできちんと把握され、その効果に満足されます。
ワインに興味のない人は、品種や銘柄を言われてもちんぷんかんぷんで、ワインリストを見ても何のことか分からず、味も美味しいかどうかくらいの判断でしょう。美容医療の場合でも、機器や治療法の名前を聞いても分からず、効果があるかどうかの判断が主になり、微妙な変化などには興味を持ちません。

だからこそ、ワインであればソムリエに聞いて、一番好みに合うもの、予算的にマッチするものを選んでもらいます。美容医療も、ソムリエたる医師に話を聞いて、それ良さそうだな、希望に合うな、予算もぴったりだなと判断して治療を受けることが重要です。
何にも分からないからお任せします、と言われると、ちょっと困ってしまいます。
ワインであれば高いものを勧められ、何となくそれと言ってみたものの、味も分からず高くて嫌だった経験があるのではないでしょうか。我々の治療においても、良かれと思ってお勧めして実施したものを同じように感じられることもあります。
さらには悪いソムリエだと、高いもので今売りたいワインを勧めてくるかもしれません。悪い医師も同じように勧めてくるかもしれません。

逆に、ワインに詳しい人は、飲みたいワインが食事によって決まっていて、また好みもタンニンがしっかりしている、華やかなど様々でしょう。美容医療でも、顎のラインの締まりがほしい、ボリュームを増したい、目の下の5ミリじゃなくて1センチ下のしわを改善したい、痛いのは嫌いなどから自分はこの治療が好きというのがあると思います。
しかしワインに外れがあるように、美容医療でも、思ったのと違う、またはコンディションによって不満足な結果になるということもあります。

ボジョレーヌーヴォーが好きな人、つまりその年の新しいものを誰より早く飲みたい、美容医療では新しい治療を誰よりいち早く受けたい、そんな考えもあります。

一般医療は病気を治す、そのための検査は客観的な数値などで本人の自覚なくとも、データで示して医師が説明して治療となります。
美容医療は客観性も重要ですが、本人が何をどこまで気にしているのか、そしてどのレベルの治療まで受けるのか、主観的要素、希望も大事なのです。
そのためワインにおけるソムリエのように、知識のある人、興味のある人、何となく漠然と考えている人まで、医師がその人に合ったものを個々のレベルに応じて相談して治療へと導いていく作業が重要です。
ワインと同様に、美容医療も患者様が勉強すれば、より満足度も上がりますし、もっともっと楽しい。。。。かもしれません。
そんな本があると良いですね。
もちろん詳しすぎてソムリエが困るように、我々も知識がないと困ってしまうことになるかも。

同じような例えが化粧品でも言えます。これは診療でよく患者様にお話しをするのですが、詳細はまた次の機会で。

美容クリニック:チェーンと個人どっちが良い?

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先日美容医師の集まりがあったことは前回ブログで書きました。
最近は多くのドクターと知り合い、交流を深め、形成外科・皮膚科医師だけではなく業界全体で幅広く繋がりを持つことが増えてきました。学会や研究会より緩いつながりですが、こういった人間関係は今後この業界では必須になると思っています。
ただ、そのような会では自分自身の年齢が全体では上の方になっている、年を感じます。。。。
まあ、業界全体を専門性にこだわりなくつながっていこうとする姿勢は、若い人達ほど強い傾向があるからかもしれません。

さて、美容クリニックには様々な形態があります。個人のクリニックから全国展開するチェーンまで、美容医療は特に多種多様です。どの形態が良いのか、規模などは関係ありません。

一番重要なのは、「信条」「信念」だと感じます。経歴や知識・技能ももちろん重要ですが、昔と異なり、美容医療が一部の神の手・スーパードクターで成り立っているわけではありません。これだけ広く普及してくると、そのような医師だけでは美容医療領域は存続できないのです。医師・クリニックそれぞれの個性があり、それを競い合い、また多種多様化していくことにより業界全体が発展、患者側に還元され、さらに良い医療ができるようになるのだと思います。
成功している所は、何を目指しているのかがはっきりしている気がします。個人では医師の個性であり、技術でもあるでしょう。地域密着性かもしれませんし、オールマイティな能力かもしれません。チェーン化した所では経営者の理念かもしれませんし、どこでも同じ治療が受けられる点、場合によっては治療費かもしれません。資格よりも、そういった患者側から見たアピールポイントに優れた施設になることが重要なのかなと思います。

個人とチェーン、どっちが良いというよりも、患者自身が自らに合った施設を選ぶことが重要です。だから、クリニックによって来院する患者層も異なります。

そして、私自身、専門医が偉いとか絶対とは思いません。患者側から見た医師選びの参考の一つにはなると思いますが、それで全ては決まらないでしょう。

ただ、最低限の技術・知識レベルは確保し、患者側からは安心して受診できるようにもしなければいけません。
一般医療において、神の手を作るのではなく、必要十分な専門的知識を持った専門医制度を作るよう国主導で動いています。美容医療においても、当然その波を受けて変わっていくべき時代になります。
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