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Channel: 美容外科開業医の独り言
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新しい技術と新しい技法

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最近またブログ放置気味です。。。。

 

さて、前回なども書いたように、今年も新しい治療法が色々と当院に入ってきています。

来月は日本形成外科学会総会が福岡で開催され、それに合わせて某メーカーの新しい機器のテスト結果を講演する予定です。

皮膚の表面を薄く処理しながら,明るさを増していく効果のあるレーザーです。

ほかにも薬剤を導入していく新機器やピコ秒レーザーの新しい照射方法などが確約できる新しい治療法になりますし、高周波で深部熱を長時間持続させる機器も導入されます。

注入剤でも、前回のブログで書いたbiostimulatorが新しい方法と言えるでしょう。

 

ただ、機器薬剤系は昔のように革新的なものはもう次々とは登場しません。色々なクリニック・メディアが素晴らしい、新しいものかのように宣伝はしてくるかもしれませんが、現実には改良バージョンです。

むしろその使い方や安全性、組み合わせ治療などに活路を見出すこととなるでしょう。物理、薬理的な新技術から、実際使用する側(医師)の新技法・技術へのパラダイムシフトです。

 

今までは患者側も、場合によっては医師側も機器・注入剤の種類ごとに善し悪しを評価していたと思います。

「他院でウルセラ施術を受けたことがあるけど効果なかった」と仰る患者様は多々います。施術を勧めても、そのような方はなかなか当院での治療を受けて頂けません。ウルセラは効かない、そう思っても仕方ないかもしれません。

しかし、画一的ではなく、クリニック毎に技術、照射方法も異なります。ウルセラなどは漫然と照射しても効き目が薄いので、当院では顔の構造を考え、オリジナルの照射をおこなっています。他院と違うと言って頂けるのはいつも嬉しく思いますし、そうあるのが美容とは言え医療の姿だと思います。

医師の知識と技術、これが今後の潮流となっていくでしょう。新しい機械だから別次元の結果が出せるという時代ではないのです。

もちろん新しい機器は積極的に導入するという前提での話しではありますが、導入するだけで勝ち組になる、そんな経営戦略、ブランディングでは成り立たない業界になりつつあります。

全てが看護師の施術だけでは済まないですし、カウンセリング・診断をカウンセラーに任せるような画一的な治療方針決定では,広告やメディアに頼ったクリニック運営でしか成り立たなくなります。

 

だからこそ、今年は様々な機器・施術の組み合わせ,コンビネーションとそれに基づく新理論も展開していこうと思います。


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