ホーチミン3日目。
Cynosure APAC Forumがパークハイアットサイゴンで開催されました。
私は部分痩身機器スカルプシュアーの講演をさせて頂きました。日本人の演者は今年はただ一人でした。
開始前に、speakerのみんなと。
私の発表内容ですが、スカルプシュアーのコンセプトと理論です。
最近強く感じるのは、スカルプシュアーは他の痩身機器と大きく異なり、ボディアンチエイジングに有効なことです。歳を取るとどんなに努力しても体型を若い頃と同じには維持できなくなってきます。皮膚の下にある皮下脂肪の弾力が低下していき、下着やパンツの上に乗るようになります。胸やお尻は垂れていきます。顔と異なり、皮膚を引き締めてもこれらのたるみは改善しません。皮膚の浅い部分の脂肪を減少させつつ引き締めていく必要があります。
照射方法・治療の組み立てにはコツがありますが、上手くこの機器を用いる事で今までは難しかったボディのアンチエイジングができるようになりました。背中や腰周り、お尻、脇腹、膝の上などなど,緩んだ皮下脂肪を整え引き締めていくボディメイクの機器となります。
これらについてと、そして最新の顎下の治療についても講演しました。29名のモニターさんに協力頂きました。欧米ではほぼ全例に効果があったという評価でしたが、実はその平均BMIが31。日本人に当てはめると病院で肥満とされ、治療を勧められるレベル。今回当院での平均は22だったので、全くもって違った結果になりました。
その結果、BMIが25以上あった人には有効で、20以上では個人の自覚により様々で有効ではありますが劇的なものではありませんでした。ただ、きちんとデータとして出したのはアジア初でしたので、皆さん非常に興味を持って下さいました。そして午後は実際の機器のデモンストレーションも供覧しました。
さて、私以外にはDr. Christine Dierieckx(ベルギー)、Dr. Rangsima Wanitphakdeedacha(タイ)が同じくスカルプシュアーについて講演。そのほかDr. Peter Hsien Li Peng(台湾)、Dr. Tong Lin(中国)、Dr. Carl Kuo-Liang Cheng(台湾)、Dr. Niwat Polnikorn(タイ)、Dr. Nguyen Trong Hao(ベトナム)がピコレーザーについて、Dr. Joonhong Park(韓国)が光治療器CONについてを講演しました。そしてディスカッションタイムではDr. Woraphong manuskiattiが座長を務めました。本当に蒼々たるメンバーです。
そんななか、つたない英語しか話せない私が潜り込めたことは光栄でもありますが、殆どのメンバーは以前から友人であり、臆せずに楽しくディスカッションできたことが何より嬉しかったです。
壇上にも関わらず、はしゃいで写真を撮る厚顔無恥な私。
ランチタイムに至るまでレーザー以外も含めて本当に色々な事を話し、自分の診療に役立つ知識を沢山手に入れましたし、家族のこと、将来のことなども意見交換し、楽しいフォーラムでした。
最後に演者だけでなく参加者みんなでディナー。
今回は日本からほかに2名のドクターが参加されました。林原医院の林原伸治先生と、あざみ野ヒルズスキンクリニックの奥謙太郎先生です。一緒にテーブルを囲んで食事を取り、美容医療談義をしました。
左が奥先生。Carl Chengを囲んで。
最後までいたかったですが、深夜便で帰国の途に。
「また来年!」、みんなと誓い合って。